• 不動産コラム
  • 2019/9/17 (更新日:)

50代から始める不動産投資【事例編5】利回り重視で選んだ物件のワナとは?

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【50代から始める不動産投資】利回り重視で選んだ物件のワナとは?

不動産投資を始める方は多くいるのではないでしょうか。

中には夫に黙ってご自身のお金をもとに投資する方もいるかも知れませんね。

今回はそのようにへそくりを貯金して行った投資ということもあり、利回り重視で不動産投資を始めたEさん。どのような物件を購入されたのか見ていきましょう。

【投資家の横顔】子供が大学生になった53歳の女性

Eさんは53歳女性です。

子どもは大学生のため、社会人になるまではもう一踏ん張りするつもりですが、ようやく自由への兆しが見えてきており、リタイア後の楽しい姿を考えながら日々の生活をしています。

そんな中、不動産投資による家賃収入が老後資金対策に向いていると思い、不動産物件をインターネットなどで探すようになりました。

ただ不動産投資初心者の方にありがちなのが、利回り重視で高ければ良いと考えていることです。

Eさんもその一人であり、年15%ほどの表面利回りが得られる物件を探していました。

価格が数百万円程度の手頃物件を探せば探すほど出てくるのが、地方物件です。

地方でも家賃が入ってくるならそれでいいと考え安易に飛びついたのがあだとなることも多いですが、Eさんはどのような物件を購入されたのでしょうか。

【物件選び】空港近くのホテル

最初の購入物件は200万円ほどのホテル一室でした。これは空港から近いこともあり、借り手は多いと想定されたようです。

利回りも15%近いため、これなら元が取れると踏んで現金一括で投資しました。

なぜホテルの一室を選んだのでしょう。

管理が楽、空室の心配がない、安定的な家賃収入が期待できるといった側面からでした。

確かにホテルの一室投資は利回り面で魅力があり、安定した家賃収入が期待できるためそうした側面からの物件選びは確かにメリットが大きいです。

ただしEさんの場合は一つ大きなポイントともいえる注意点をあまり深く考えていませんでした。

それは、修繕費用が値上げされる恐れがあるという点です。

売買時に不動産会社から重要事項説明で説明があったものの、特に気にしなかったようですが管理組合から修繕費用の値上げ話が持ち上がり、嫌な予感がしたとのことでした。

Eさんもそれまで修繕費用が安く今後しっかりとした修繕計画を行うために、値上げするといった類いの話を不動産会社から受けました。

そのため修繕積立金が大幅に上がることになり、利回りが大きく下がることになってしまいました。

そこまで想定せずに投資したEさんにとっては利回りが高い場合裏に何かあるのかもしれない、そうした物件では重要事項説明をしっかり聞き、不安な点を確認しておかないといけないと気づいたのでした。

【FPの分析・アドバイス】利回りが良くても飛びつかない

このように、Eさんは利回りばかり見るのではなく、その後の起こりうる可能性までしっかり確認しなかったため、余分なコストを支払う必要になったことを強く反省しました。

利回りが高い場合には、こうした隠れたリスクが存在する場合もあります。単純に利益が多いからと飛びつくと痛い目に遭うことも十分考えられます。

Eさんは、その後他のホテル一室にも投資され、分散させることでリスク軽減を図っています。

また修繕積立金部分はしっかり確認しているほか、その後の想定されるリスクと照らし合わせて、投資する価値に値するかどうかを真剣に検討するようになったそうです。

不動産投資では、人気のある地域ほど価格が高くなり利回りが下がります。そうした人気度合いも考慮して不動産投資は運用すべきといえますね。

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