前回「【vol,4】中国株で押さえておきたい指数とは?」に続いて、今回はベトナム株式の株価指数や上場企業の特徴などに焦点をあて解説していきましょう。
ベトナムは経済成長を着実に遂げており(2018年の実質GDP成長率は7.08%)、若い層が多いことから、今後注目したい国として取り上げておきます。
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・ベトナムの3つの株式市場
ベトナム株式投資を行うにあたって、まずは3つの市場があることを知っておきましょう。その3つとは、ハノイ、ホーチミン、UPCoMです。
この中で最も基準が高いのがホーチミン証券取引所で、続いてハノイ、UPCoMとなります。
ベトナムにおいて有名企業といえば、まずホーチミン証券取引所に上場しているケースが多いと考えてください。
・ベトナム上場企業にはどんなところがある?
ベトナムの上場企業にはどんな企業があるのでしょうか。
ビナミルク、ペトロベトナムガスなどは優良上場企業として知られています。
まずビナミルクは、ベトナムの大手乳製品製造会社であり、ホーチミン証券取引所に上場しています。ベトナム国内だけではなく、カンボジアやフィリピン、オーストラリア、米国など海外展開(輸出)も行っており、2019年4~6月期の売上高は過去最高となっています。
また、ペトロベトナムガスは、石油ガス分野でベトナム国内最大手、1990年に設立された会社です。ベトナム領土・領海内におけるガス田の開発が優先的に認められており、ベトナムにおいて発電用ガスの30%、窒素系肥料生産用ガスの70%、LPG市場で60%のシェアを占めています。
こうしたベトナムにおける大企業を確認しつつ、今後伸びそうな会社を探していくとよいでしょう。
・ベトナム株はどこで買えばよい?
ベトナム株式はどこで買えば良いのでしょうか。
一番簡単なのは、ベトナム株式を取り扱う日本の証券会社で口座を開設することです。もう一つは、ベトナム現地の証券会社で口座を開設することです。
手数料の安さからいえば、ベトナム現地で口座を開設する方がよいですが、言語などハードルは高いのも事実です。そのため、初めての方は日本の証券会社で口座開設するのが無難と言えます。
日本の証券会社でベトナム株式を購入できるのは、SBI証券や岩井コスモ証券、アイザワ証券などです。
気になる方は証券会社のホームページを確認してみましょう。
・ベトナム株式の注意点
ベトナム株式に投資する際の注意点は何でしょうか。
まず日本国内で購入する場合、売買手数料の他に為替手数料がそこそこかかることになります。そのため、中長期での運用を目的に行っていくべきでしょう。
最近では、貿易収支が黒字となっており、これが為替の面でベトナムドン高に寄与しています。仮に赤字に転落することがあればベトナムドン安(日本円高)となることもありえますので、その点は注意しておくべきでしょう。
・GDPが増加の一途をたどるベトナム
ベトナムのGDPは着実に増加しています。輸出が好調な他、雇用も促進され、経済循環がうまくできあがっています。人口も増加傾向にあり、若い世代が活躍、消費増加による経済成長が期待できる国です。
個別株式の他、ベトナム株に投資する投資信託は証券会社の他、銀行などの金融機関でも購入できます。仮に7%成長が10年間続けば、GDPは10年後に倍となり、株式に関しても大きく期待ができる要素がそろっています。
他の地域・国も含めて分散投資の一環として、中長期での経済成長の果実を受け取ることを目的に投資してみてはいかがでしょうか。