中古マンション購入にかかる初期費用は沢山種類があります。
それを把握していないと資金計画が大幅に狂って資金が底をついてしまうなんてことも…
そこで、中古マンション購入の初期費用について徹底的に解説します!
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目次
1,売買契約時
中古マンションの購入にあたって、初期費用が発生するのは大きく分けて
- 売買契約時
- 引き渡し時
ですが、その他にも初期費用が発生します。
まず初めに、中古マンションの売買契約を結んだときに発生する初期費用について紹介します。
(1)頭金
頭金とは、ローンを組む際の自己資金を指し、売買契約時に支払います。
また、頭金と手付金が混同してしまう方もいますが、両者は同じではありません。
頭金は手付金と異なり、必ず用意しなければいけないというわけではなく、頭金を一切払わずにローンを組むことをフルローンといいます。
頭金を支払う額としては、だいたい物件価格の10%程度です。
(2)仲介手数料
中古マンションを購入する際には不動産仲介会社を介入する場合がほとんどです。
この時、不動産仲介会社に仲介手数料を支払います。また、売買契約時には半金のみです。
また、仲介手数料は物件価格によって利率が変わります。
物件価格 | 仲介手数料 |
~200万円 | 物件価格×5%+消費税 |
200万~400万円 | 物件価格×4%+2万円+消費税 |
400万円~ | 物件価格×3%+6万円+消費税 |
大体の物件は400万円を超えるので「価格×3%+6万+消費税」が一般的でしょう。
物件価格が3000万円を超えるとこの仲介手数料は100万円を超えるようになります。
(3)売買契約印紙税
マンション購入時の売買契約書などに貼り付ける印紙代のことを印紙税といいます。
不動産の売買に関する契約書のうち、記載金額が10万円を超えるもので、平成26年4月1日から平成30年3月31日までの間に作成されるものについては、次のように軽減処置があります。
- 契約書の金額が1000万円超5000万円以下 1万円(本来は2万円)
- 契約書の金額が5000万円超1億円以下 3万円(本来は6万円)
契約金額 | 本則税率 | 軽減税率 |
100万~500万円 | 2,000円 | 1,000円 |
500万~1,000万円 | 10,000円 | 5,000円 |
1,000万~5,000万円 | 20,000円 | 10,000円 |
5,000万~1億円 | 60,000円 | 30,000円 |
1億~5億円 | 100,000円 | 60,000円 |
(4)インスペクション費用
インスペクションとは住宅診断のことで、専門家が住宅の劣化状況や修繕の必要な場所を診断してくれます。
費用は範囲によりますが5万円程度かかります。必ずしも必要というわけではありませんが、診断した方が安心して購入することができます。
2,引き受け時の諸費用
次に、中古マンションを実際に引き受けるときに発生する諸費用について紹介します。
(1)仲介手数料
売買契約時に支払った半金の残りの金額を支払います。
(2)住宅ローン契約用印紙税
住宅ローンの契約書にも売買契約時と同様に印紙が必要になり、印紙税を支払わなければなりません。
売買契約時には軽減税率が適用されますが、住宅ローンの契約書には本則税率が適用されます。
(3)火災保険料
ほとんどの金融機関では、住宅ローンを組むために火災保険への加入を義務付けています。その金額は保険会社や内容によって異なります。
(4)ローン保証料
住宅ローンが返済不能となった場合に保証会社が代わりに支払ってくれるための保証料です。
(5)団体信用生命保険料
これは生命保険の一種で死亡保障の部分にあたります。また、住宅ローン契約時にしか加入できず、途中で加入するためには新たに住宅ローンを申し込むことになるので、初めから審査が必要になるので注意です。
3,その他諸費用
最後に、その他に発生する諸費用についてです。
(1)管理費
マンション共用部の管理やメンテナンスに要する費用です。
管理会社を通して管理費を支払います。
(2)登記費用
売却前の所有者から、購入者に所有権を移転するために司法書士に依頼する必要があります。そのため、登録免許税と司法書士への報酬の費用が発生します。
(3)司法書士報酬
登記は司法書士に依頼し、司法書士に支払う報酬として、5~10万円かかります。
(4)登録免許税
登記することで登録免許税がかかり、登録免許税の額は購入する中古マンションの評価額によって異なります。
まとめ
中古マンションを購入するための費用は沢山あります。
初期費用はだいたい物件価格の1割程度が目安になるので、購入するときにはそのくらいの金額を目安に用意しましょう。
ぜひこちらの記事を中古マンション購入の資金計画の参考にしてみてください。