世界的なインフレが進む今、インフレ対策を考える人が増えています。
日本では長くデフレが続きましたが、2022年に入り次々と値上げが発表され、インフレに転換してきています。
「インフレに有効な資産運用の方法を考えて対策しておかなくては……」
と漠然と考えておられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、
- そもそもインフレって何?
- インフレになったら、どの資産運用方法が適しているの?
など、インフレについて疑問を持たれている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、不動産投資をはじめ投資に関する様々な情報を発信するメディアである不動産投資の教科書が、インフレについて以下の観点からお伝えしていきます。
- そもそもインフレとは?
- インフレのメリットとデメリットとは?
- インフレ対策となる6つの資産運用方法
ぜひ、参考にしてください。
以下の記事も併せてご覧ください。
不動産投資のバイブル
- 不動産投資に興味があるけど何から始めていいか分からない…
- 営業マンのいうことを鵜呑みにして失敗したくない…
- しっかりと基礎から学び、できる限りリスクを避けたい…

- 今は不動産投資の始めどきなのか?
- 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
- 不動産投資の失敗例から学ぼう

目次
1、インフレ対策について知る前に|そもそもインフレとは?
まず、インフレについて正しく理解しましょう。
インフレとは、「インフレーション」の略語です。
モノやサービスの価格が上昇することにより、貨幣価値(お金の価値)が下がることをいいます。
現金で保有していると、他の資産との比較で、相対的に所有している財産の価値が下がってしまうというわけです。
日本銀行が、2013年の1月に掲げたインフレ率の目標は「2%上昇」です。
これを達成できると、2013年1月に100円で買えたものが「102円」で買えることになります。
一方、インフレの反対語「デフレ」は、デフレーションの略です。デフレとは、モノやサービスの価格が下がり、お金の価値が上昇することをいいます。
2、インフレ対策について知る前に|メリットとデメリット
日本は、長年デフレの状況にあると言われていました。
一方で、インフレになったら、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
メリットとデメリットに分けて整理してみましょう。
(1)メリット
まず、インフレのメリットを見てみましょう。
具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。
- モノが売れやすくなり景気が良くなる
- 円安により輸出業の利益が出やすくなる
(2)デメリット
一方、インフレのデメリットはどうでしょう。
具体的には、以下のようなデメリットが挙げられます。
- 物価が高くなり、家計が厳しくなる
- 金融機関は融資したお金の価値が下がることを見据えて、ローンの金利上昇リスクが高くなる
- お金の価値が下がり過ぎると外国からの輸入が減る可能性がある
3、インフレ対策となる資産運用方法
インフレ経済において、お金の価値は相対的にどんどん下がってしまいます。
インフレ対策としては、現金で保有するのではなく、「資産運用」をすることをおすすめします。
具体的な資産運用方法は、以下の6つです。
- 不動産投資
- 株式投資
- 10年変動金利の個人向け国債へ投資
- 外貨による通貨分散投資
- 短期の定期預金
- 金などの貴金属への投資
では、順番に見て行きましょう。
4、インフレ対策①不動産投資
不動産投資は、「不動産」という実物への投資です。
インフレによる貨幣価値が下がるのと相対的に、不動産の価値が上がるため、インフレ対策として有効な資産運用といえます。
- 不動産投資のメリット
- 不動産投資のデメリット
- 不動産投資の始め方
について、解説します。
(1)不動産投資のメリット
不動産投資は、「インフレに強い」というメリットの以外に、主に以下のようなメリットがあります。
- 安定した家賃収入が得られる
- 高利回りが期待できる
- 少額自己資金から始められる
- 節税効果がある
- 相続・贈与税対策として有効である
不動産投資のメリットについて、詳しくは、「不動産投資を迷っているあなたが知っておくべき7つのメリット」をご参照ください。
(2)不動産投資のデメリット
一方、投資である以上、不動産投資には次のようなリスクもあります。
- 空室リスク
- 家賃下落リスク
- 金利上昇リスク
不動産投資のリスクは、「不動産投資において失敗しないために知っておくべき14個のリスクまとめ」で詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてみてください。
(3)不動産投資の始め方
不動産投資を始めるには、「情報収集」が非常に大切です。
効率よく情報収集するには、以下のような不動産投資会社に問い合わせしてみるといいでしょう。
- 現在の不動産市場の状況を教えてくれる
- あなたの条件に合った投資不動産を紹介してくれる
- 投資プランを提案してくれる
当サイトでは、以下の3社をおすすめしていますので、ぜひ資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
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- 土地選び
- 事業計画の立案
- 融資相談
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東京や千葉、埼玉を中心に、新築・木造・3階建てアパートを展開しています。
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5、インフレ対策②株式投資
インフレは、企業の株価上昇にもつながります。
株式投資も、インフレに強い資産運用方法の1つです。
同様に、
- 株式投資のメリット
- 株式投資のデメリット
- 株式投資の始め方
- 株式投資の勉強方法
について確認しましょう。
(1)株式投資のメリット
まず、株式投資のメリットについて見てみましょう。
具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。
- 値上がりによるキャピタルゲインが得られる
- 会社から分配される配当金によるインカムゲインが得られる
- 優待券など株主優待が受けられる
(2)株式投資のデメリット
一方、株式投資のデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- 株価は日々変動が激しいため、儲け損出も大きい
- 会社倒産により株式が紙切れになる可能性がある
- 会社経営が不況により、配当金が出ない場合がある
(3)株式投資の始め方
株式投資を始めてみたい方は、まず証券会社に口座開設することが第一歩となります。おすすめの証券会社8社を不動産投資の教科書が厳選!証券口座を持とう!の記事では、8社の証券会社を比較検討できます。
以下に個人投資家をサポートするサイトをピックアップしましたので、参考にしてみてください。
① 株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
『トレーダーズ・プレミアム』は質・量ともに業界最高水準の株式情報サービス です。
同等のサービスがすでに100社以上の証券会社・運用会社のトレーディングルームに提供されており、 プロフェッショナルには必須のアイテムとなっています。
② 株式会社G&Dアドヴァイザーズ
初心者の個人投資家からベテランの投資家まで、的確な投資情報を提供する株式情報サイト『勝ち株ナビ』の無料会員登録プログラムです。
会員登録後は、無料推奨銘柄・国内外のマーケット情報・有名投資家のコラムや市況など、株式投資に役立つ無料コンテンツを利用できます。
(4)株式投資の勉強方法
株式投資は比較的ハイリスクハイリターンの資産運用になるため、本格的に学んでから始めたい、と考える方もいらっしゃるでしょう。
「株式投資スクール」は、受講生の7割以上がプラスの運用実績があります。
今なら90分の教室を無料で体験することができます。ぜひ受講してみてください。
6、インフレ対策③外貨による通貨分散投資
インフレになると、日本円は外貨と比較して相対的に価値が下がっていきます。
外貨に投資することで、インフレが起きたときにも、資産価値を維持できるのです。
外貨投資といっても、様々な種類があります。大きく以下の3種類です。
- 外貨に両替し、銀行にそのまま貯金する「外貨預金」
- 外貨で運用する投資信託の「外貨MMF」
- 証拠金を使って為替取引を行う「外国為替証拠金取引(FX)」
本章では、
- 外貨投資のメリット
- 外貨投資のデメリット
- 外貨投資の始め方
- 外貨投資の勉強方法
について、確認しましょう。
(1)外貨投資のメリット
外貨投資のメリットは、大きく以下の2つが挙げられます。
- 高金利通貨に投資することができる
- 為替の差益を狙うことができる
(2)外貨投資のデメリット
一方、外貨預金のデメリットとして、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 24時間変動する為替市場の動きを常にチェックする必要がある
- 購入した通貨の国の景気が下がった場合、金利も下がってしまう
- 取引業者が破綻する可能性がある
(3)外貨投資の始め方
外貨預金は、銀行口座を開設後、窓口やネットバンキングで始めることができます。
FXは、FX提供会社に口座を開設して始めることができます。近年は外貨預金と比べて手数料が格段に安く、円に戻すタイミングを自由に選べる利便性から、FXを利用しての外貨投資が多く選ばれています。
FXと外貨預金を比較した記事「FXと外貨預金は何が違う?外貨運用にFXをおすすめする6つの理由」も併せてご覧ください。
おすすめのFX提供会社をご紹介します。参考になさってください。
みんなのFX
スプレッド(売値と買値の価格差)が狭く、スワップポイント(2ヵ国間の金利差調整分)が高水準なので、外貨預金のように運用する場合にぴったりです。
出典:みんなのFX
DMM FX
DMM.COMは、FX口座数『国内第1位』です。
DMM.COMならではの、以下の特徴が挙げられます。
- FX業界最狭水準のスプレッド
- 初心者からデイトレーダーまで好評の取引ツール
- 業界初!『時事通信社』ニュース配信
出典:DMM FX
(4)外貨投資の勉強方法
先に述べた通り、株やFXは、知名度は高いものの、安全性という意味ではともに優先順位は低くなります。
失敗しないためには、始める前にセミナーでしっかり勉強することをおすすめします。
「タケルFXスクール」を運営する一般社団法人日本FX教育機構は、金融庁の投資助言・代理業に登録しているので、安心してFX指導を受けられます。
これからFXの投資を検討されている方は、ぜひ参加してみてください。
出典:タケルFXスクール
7、インフレ対策④10年変動金利の個人向け国債
「個人向け国債」とは、個人投資家しか購入できない国債のことです。
2013年12月以後発行された個人向け国債は、東日本大震災の復興する事業資金として利用されるため、「個人向け復興国債」に名前が変わりました。
個人向け国債には、以下の3種類があります。
- 10年変動金利タイプ
- 3年固定金利タイプ
- 5年固定金利タイプ
インフレ対策として有効なのは、将来金利が上昇するにつれ、金利がアップする「10年変更金利タイプの個人向け国債」です。
- 10年変更金利タイプの個人向け国債のメリット
- 10年変更金利タイプの個人向け国債のデメリット
- 個人向け国債の始め方
について、確認しましょう。
(1)10年変更金利タイプの個人向け国債のメリット
10年変更金利タイプの個人向け国債は、以下のようなメリットがあります。
- 1万円という少額から投資ができる
- 半年ごとに見直される金利変動が活用できる
- 購入1年以後解約ができる
- 手軽に購入することができる
(2)10年変更金利タイプの個人向け国債のデメリット
一方、10年変更金利タイプの個人向け国債の唯一のデメリットは、以下のとおりです。
- 途中解約した場合に過去1年分(2回分)の金利が差し引かれる
(3)個人向け国債の始め方
国債は、基本的には購入時に手数料がかかりません。どの証券会社から購入しても、同じです。
しかし、せっかく購入するのであれば、少しでもお得な証券会社から購入しましょう。
以下の証券会社は、「キャッシュバックキャンペーン」を実施しています。ぜひ参考にしてみてください。
SBI証券
8、インフレ対策⑤短期の定期預金
インフレ率より金利が下回る可能性が低い、「短期間の定期預金」についても、有効な対策として挙げられます。
中長期の定期預金を組んだ場合、徐々に上がってくるインフレ率より金利が低くなってしまう可能性があるので、1年満期程度の定期預金にするといいでしょう。
- 短期間の定期預金のメリット
- 短期間の定期預金のデメリット
- 定期預金の始め方
について、解説します。
(1)短期間の定期預金のメリット
短期の定期預金の最大のメリットは、以下のとおりです。
- インフレ率より金利が下回る可能性が低い
(2)短期間の定期預金のデメリット
一方、短期の定期預金のデメリットは、以下のとおりです。
- 金利の引き下げがあった場合すぐに反映される
例えば、3年満期の定期預金の場合、金利の引き下げがあったとしても反映されるのは満期になってからです。これに対して、短期間の定期預金は期間にもよりますが、満期後すぐに適用されてしまいます(新生銀行の2週間の定期預金の場合)。
(3)定期預金の始め方
金融機関によって取り扱っている商品が違いますので、事前に確認してみるといいでしょう。
以下の2つの金融機関は、都市銀行より金利が高く設定されているので、参考にしてみてください。
② 東京スター銀行
https://www.tokyostarbank.co.jp/
③ オリックス銀行
9、インフレ対策⑥金などの貴金属への投資
金や銀、プラチナなどの貴金属は、不動産と同じく実物資産として、インフレに対して強いといえます。
金投資には、さまざまな種類があり、大きく以下の3種類が挙げられます。
- 毎月定額で金を購入する「純金積立」
- 金価格に連動する上場投資信託の「金ETF」
- 延べ棒のこと「金地金」
本章では、
- 金投資のメリット
- 金投資のデメリット
- 金投資の始め方
について、確認しましょう。
(1)金投資のメリット
金や銀などの貴金属のメリットとして、具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 貴金属そのものに価値があるため、無価値になることはない
- 政治・経済などの影響受けにくい
- 長期的の資産形成に適している
- 記念金貨など特殊な取引もできる
(2)金投資のデメリット
一方、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 市場の価格変動に左右される
- ドル建てにした場合、為替の影響を受ける
- 元本は保証されない
- 実物所有のため、利息がつかない
(3)金投資の始め方
貴金属の投資方法によって、購入する方法も違ってきます。
本記事では、金などの貴金属投資で有名な、「田中貴金属工業(株)」を紹介しますので、参考にしてみてください。
田中貴金属工業(株)
http://gold.tanaka.co.jp/index.php
まとめ
今回は、インフレ対策となる資産運用の方法について紹介しました。
日本はデフレが長期間続いてきたため、インフレ対策というとあまりピンとこないかもしれません。
しかし、2022年に入り世界的なインフレの影響を受け、次々と値上げが始まっています。インフレに備えて、資産運用を検討しておくことは、とても大事なことです。
本記事でご紹介した方法を参考に、自分の資産を守るためにもぜひインフレ対策を検討してみてください。