投資用のマンションローンは、どの銀行を選べばいいのかわからない……。
不動産投資を考えている方の中には、上記のような悩みを抱えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
不動産投資を考えている方にとって、重要となるのが資金調達です。
投資用のマンションローンは、大きい金額になるため、信頼できる会社でローンを組みたいですよね。
今回は、投資用のマンションローンについて信頼できる会社を選ぶために、
- 不動産投資用マンションローンの概要
- 投資用マンションローンの徹底比較
- 投資用マンションローン会社の選び方
- 投資用マンションローンを成功させるポイント
などについて、不動産投資の情報を発信しているメディア「不動産投資の教科書」が解説していきます。
目次
1、不動産投資用マンションローンの概要
マンションローンは、一体どのようなものなのでしょうか。
本章では、不動産投資用マンションローンの概要を紹介します。
(1)不動産投資向けローンとは
不動産投資向けローンとは、投資や事業目的のための不動産を購入する場合に、借入ができる融資サービスです。
マンションローンは、不動産投資向けローンの1つです。
不動産を購入するためのローンなので、住宅ローンと似ていますが、住宅ローンとは借りる目的が異なります。
「住宅ローン」は、購入者自身が住むことを目的とした物件が対象です。
対して、「不動産投資向けのローン」は、投資や事業を目的とした物件であり、購入者自身が住むことを目的としない物件を対象としています。
(2)マンションローンの金利
マンションローンの金利は、大きく「固定型金利」と「変動型金利」の2種類に分けられます。
「固定型金利」は、変動型と比べて金利がやや高くなりますが、返済額は一定です。
「変動型金利」は、基準金利の変動によって返済額が異なり、変動によって金利が大きく上昇するリスクを伴います。
不動産投資ローンは、住宅ローンと比べると、金利がやや高いです。
金利相場は、1%前後から3%に設定されることが多く、各金融機関によって異なります。
各金融機関の詳細は、次章で詳しく解説いたします。
(3)マンションローンの種類
マンションローンは、取り扱う金融機関によって金利や審査基準も異なります。
マンションローンを取り扱う金融機関は、大きく4つに分かれます。
4つの金融機関は、以下の通りです。
- 都市銀行
- 地方銀行
- 信用金庫・信用組合
- ノンバンク
各金融機関の特徴をまとめた表が、以下の通りです。
審査 | 金利 | エリア幅 | |
都市銀行 | × | ◯ | ◯ |
地方銀行 | △ | △ | △ |
信用金庫/組合 | △ | △ | × |
ノンバンク | ◯ | × | ◯ |
①都市銀行
都市銀行は、全国に展開している銀行です。
主な都市銀行は、以下のようなものが挙げられます。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
金利相場は、1%前後です。
金利は低い傾向にありますが、審査基準は厳しくなります。
全国展開されているため、営業エリアが広いことが特徴です。
②地方銀行
地方銀行は、特定のエリアで展開している銀行です。
主な地方銀行は、以下のようなものが挙げられます。
- 横浜銀行
- 関西みらい銀行
金利相場は、1.5〜4.5%です。
都市銀行と比べると金利はやや高い傾向にありますが、属性の制限が少なく、比較的審査に通りやすいのが特徴です。
営業エリアは、特定のエリアに限定されます。
③信用金庫・信用組合
信用金庫や信用組合は、地域の会員や組合員によって出資された非営利法人です。
地方銀行は、信用金庫法によって営業できる地域が金融庁で定められており、特定の地域で展開されています。
金利相場は、2%半ばです。
信用金庫・信用組合は、特定地域で展開されているので、購入者の居住地と物件の所在地に制限があることがあります。
④ノンバンク
ノンバンクは、預金業務を行わず、資金を借り入れて融資業務のみを行う金融機関です。
主なノンバンクには、以下のようなものが挙げられます。
- セゾンファンデックス
- 三井住友トラスト・ローン&ファイナンス
金利相場は、3〜5%です。
ノンバンクは、融資に積極的で審査基準も柔軟なため、他の金融機関よりも融資を受けやすくなります。
ただし、金利が高く設定されているので、注意が必要です。
2、投資用マンションローンの徹底比較
前章では、投資用のマンションローンを取り扱う金融機関の種類を紹介しました。
今回は、金融機関の種類別に、それぞれどのような不動産投資ローンを取り扱っているのか解説します。
投資用マンションローンを検討している方は、ぜひ比較の参考にしてみてください。
(1)都市銀行
今回は、都市銀行でも代表的な「みずほ銀行」と「三井住友銀行」を紹介します。
①みずほ銀行
代表的な都市銀行の1つであるみずほ銀行は、「アパートローン」として、不動産投資用のローンのサービスを提供しています。
金利は、以下の3つから選択することが可能です。
- 連動金利方式
- 固定金利選択方式
- 全期間固定金利方式
融資額は、50万円から5億円までで、1万円単位で融資額を決めることができます。
②三井住友銀行
三井住友銀行も、代表的な都市銀行の1つです。
三井住友銀行も同じく「アパートローン」として、不動産投資用のローンのサービスを提供しています。
金利は、以下の2つの選択肢から選ぶことができます。
- 変動金利型
- 固定金利特約型
融資額は最低200万円からで、10万円単位で細かく設定できます。
(2)地方銀行
地方銀行では、関東の「横浜銀行」と、関西の「関西みらい銀行」の2つの金融機関を紹介します。
①横浜銀行
横浜銀行は、神奈川県横浜市に本店とした日本最大の地方銀行です。
横浜銀行は、「アパートローン」として、不動産投資ローンのサービスを提供しています。
借入期間は物件によって異なっており、細かい規定があります。
金利は、以下の2種類です。
- 変動金利型
- 固定金利指定型
融資限度額は、最大3億円と地方銀行の中では高い数字です。
②関西みらい銀行
関西みらい銀行は、大阪府大阪市に本店を置く地方銀行です。
関西みらい銀行では、「アパート・マンションローン」として、不動産投資用ローンのサービスを提供しています。
金利は、以下の2種類から選択することができます。
- 固定金利選択型
- 変動金利型
(3)信用金庫・信用組合
信用金庫・信用組合は、愛知県豊田市を中心に展開されている「豊田信用金庫」と東京都多摩エリアを中心に展開されている「多摩信用金庫」を紹介します。
①豊田信用金庫
豊田信用金庫は、愛知県豊田市に本店を置き、「とよしん」の愛称で親しまれている信用金庫です。
豊田信用金庫は、「アパートローン」として、不動産投資用ローンのサービスを提供しています。
融資対象は、豊田信用金庫の営業エリアに限られます。
②多摩信用金庫
多摩信用金庫は、東京都立川市に本店を置き、東京都多摩エリアを中心に展開されている大手信用金庫です。
多摩信用金庫は、超長期ローン「チャンピオン」として、長期的な融資サービスを提供しています。
使用用途は様々ですが、その中の1つに、不動産投資も含まれるわけです。
特徴として、融資金額最大8億円、融資期間最大50年と設定されています。
ただし、不動産を担保としなければなりません。
(4)ノンバンク
ノンバンクの金融機関では、「セゾンファンデックス」と「三井住友トラスト・ローン&ファイナンス」について解説します。
①セゾンファンデックス
セゾンファンデックスは、クレディセゾングループの傘下にあるノンバンクです。
「アパートローン」として、個人向けに不動産投資用ローンのサービスが提供されています。
融資が主となる事業のセゾンファンデックスは、銀行の融資条件に合わない物件でも対応することが可能で、融資を受けやすい点が特徴です。
金利は、変動金利 3.65%~4.45%(2021年4月1日現在)と比較的高く設定されています。
②三井住友トラスト・ローン&ファイナンス
三井住友トラスト・ローン&ファイナンスは、三井住友信託銀行の傘下にあるノンバンクです。
三井住友トラスト・ローン&ファイナンスは、「アパートローン」として、不動産投資用ローンのサービスを提供しています。
融資事例の中で、独立間もない個人事業主に融資を行ったケースがあり、銀行と比べて融資が柔軟です。
金利は、約3%〜5%の範囲内で設定されています。
3、投資用マンションローンの選ぶポイント
結局、どの金融機関を選べば良いのかわからない……。
投資用のマンションローンを検討されている方にとって、上記のような悩みを抱えている方はいらっしゃるかと思います。
本章では、投資用のマンションローンをどのように検討すれば良いのか、選ぶポイントを解説します。
今回紹介する投資用のマンションローンの選ぶポイントは、以下の通りです。
- 個人の属性
- 物件
(1)個人の属性
融資を利用するには、審査が必要不可欠です。
特に、都市銀行では審査基準が厳しく、十分な資産を所有している方ではない限り、融資を受けられる可能性は低くなります。
収入が不安定だったり、独立間もない方には、個人属性のハードルが低いノンバンクをお勧めします。
自身の年収や職業といった個人の属性を考慮して、ローンを選ぶようにしましょう。
(2)物件の所在
不動産投資の融資では、物件の所在は、投資用のマンションローンを選ぶ上で重要です。
土地相場が高い首都圏の物件や、自分と離れた場所の物件は、全国展開されている都市銀行を選びましょう。
対象の物件が、金融機関の営業地域内であれば、地方銀行や信用金庫を選ぶことができます。
4、投資用マンションローンを成功させるポイント
本章では、投資用のマンションローンを成功させるポイントを解説します。
今回紹介するポイントは、以下の通りです。
- 審査基準となる物件
- 不動産会社に相談
- 複数検討
(1)物件
不動産投資に係る融資の審査基準には、物件の価値と収益性が考慮されます。
物件の価値や収益力を判断する基準は、以下のようなことが挙げられます。
- 築年数
- 立地
- 構造
- 賃料
物件が、長期的な収益性を見込めるかどうかは融資を成功させるために必要なポイントです。
不動産投資の融資について、詳しくは「不動産投資の融資を受けたい方が知っておくべき6つのこと」で解説しておりますので、あわせてご参考ください。
(2)不動産会社の提携先で融資を受ける
物件の購入と融資は、同時に並行して話が進んでいくことが多いです。
投資用のマンションローンを検討している方は、購入しようとしている物件の不動産会社に相談してみましょう。
一般的に、不動産会社は金融機関と提携しています。提携先の金融機関であれば、金利を低く抑えて融資を受けられる可能性があります。
また、不動産会社によっては融資に強い会社があります。融資に強い不動産会社であれば、提携先の金融機関との関係が強い場合が多く、低金利でローンを組めることがあります。
(3)複数検討
最後に、投資用のマンションローンを選ぶ際には、複数の金融機関から検討するようにしましょう。
融資額、金利については各金融機関によってそれぞれです。
事前審査であれば、複数申し込んでも問題ありません。
事前審査では、以下の3つのことがわかります。
- 融資の可否
- 融資額
- 金利
投資用のマンションローンには、長期間の付き合いが必要です。
事前審査の結果から複数の金融機関を検討するようにしましょう。
(4)借入可能額や金利を把握しておく
不動産投資で資産形成をするにあたり重要なポイントとなるローンですが、様々な金融機関を調べ条件を確認するのは手間がかかります。
しかし自分の借入可能金額や使える金利などを把握しておくことは、不動産投資を有利に始めるために重要になります。
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すでに不動産投資をしている方でも、既存の借入金額を加味して可能額を算出できるので、2戸目以降の物件を購入したい方の参考にもなるでしょう。
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まとめ
自分に合った投資用マンションローンは見つかりましたか?
今回は、マンションローンを取り扱う金融機関を種類別に徹底比較をしました。
本記事で、投資用のマンションローンを検討されている方の参考になれば幸いです。
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