• インタビュー
  • 2018/9/10 (更新日:)

ITによる不動産投資環境の再構築を目指して

  • リーウェイズ株式会社
  • 代表取締役
  • 巻⼝成憲
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いつもメディア「不動産投資の教科書」をお読み頂き有難うございます。 不動産投資の教科書、代表の山本尚宏です。

今回、2014年の2月3日にLEEWAYS(リーウェイズ)株式会社を立ち上げた前 REISM(リズム)株式会社専務取締役の巻口成憲さんと対談させて頂き、 LEEWAYS株式会社を立ち上げた経緯、会社に対する思い、不動産投資業界において将来のビジョンなどにについてお話を伺わせて頂きました。








1、LEEWAYS(リーウェイズ)株式会社を立ち上げた経緯

巻口様対談写真②

山本:プロフィールを拝見したところ、巻口さんは一番最初は不動産投資会社に就職をしたのですが、その後経営コンサル会社に転職して、MBAまで取得したのにもかかわらず、なぜまた不動産業界に戻られたのでしょうか?

巻口:一番最初に就職した不動産会社では、全て手作業で業務が行われており、大変非効率性だったため、自分で基幹システムや管理システムなどを開発しました。その後これ以上自分のスキルが伸びる可能性がないと感じコンサル会社に転職しました。しかし、やはり不動産業界をより良くしたい、という想いが強く、2005年に前職のリズム株式会社を立ち上げました。

山本:リズム株式会社(以下「リズム社」)では専務として10年間務められ、 業績も右肩上がりだったそうですが、それでもなぜわざわざリーウェイズ株式会社(以下「リーウェイズ社」)を立ち上げたのでしょうか?

巻口:リズム社の経営方針は、間取りの変化がほとんどないワンルームマンションをリノベーションして、入居者のライフスタイルをよくすることにありました。リーウェイズ社は、入居者に限らず、もっと大きな観点で投資物件を持っているオーナーさんが利用できるITサービスを提供したいという想いで設立しました。

2、LEEWAYS(リーウェイズ)株式会社の強みとは?

山本:先ほど御社はテクノロジーの会社とおっしゃいましたが、会社のサービスなどを具体的に教えてもらえますか?

巻口:実は10年前にWebで物件情報を収集する独自のクローラーシステムを作りまして、今では6,000 万件の不動産取引の実績データがあります。ビッグデータを人工知能で解析す る「Gate.」というサービスをリリースして、投資不動産の将来の収益価値を計算することができるのが弊社の最も大きな強みですね。

山本:6,000万件とはかなりのデータ量ですね。

巻口:そうですね。これほどのデータ量を持っている不動産会社は他にはないと思います。

山本:大変失礼な質問をしてよろしいでしょうか・・・こちらのシステムのデータの信憑性は高いといえるのでしょうか。

巻口:単刀直入なご質問有難うございます(笑)はい、信憑性は高いという自信があります。われわれのデータ解析のベースとなる賃料下落予測精度は現実の取引データとの誤差率が「5.8%」で、精度の高い予測を実現しています。この高精度に予測されたキャッシュフローパターンに基づき将来収益価値を算出しています。

山本:かなり高い正当率ですね。ここまで素晴らしいシステムを作るには大変苦労をされたのではないでしょうか?

巻口:苦労しましたね(苦笑)。人集めと資金集めでいろいろと大変でしたね・・・

山本:会社を作る時は最も苦労するところですよね(苦笑)

3、不動産業界におけるLEEWAYS(リーウェイズ)株式会社の将来のビジョ ン

山本:御社のシステムは普段不動産投資会社がやっている仕事が全てできてしまうので、脅威に感じている会社も多いのではないかと思いますが・・・ (笑)

巻口:アメリカの不動産業界にも情報の透明化が促進されるシステムがリリースされた時に、不動産会社のお仕事がなくなるのではないとみなさんが思っていました。ところが、情報の透明化によって不動産会社がなくなるのではなく、いいサービスを提供するというサービス面での競争が激しくなり、結果購 入側のメリットが大きくなりました。われわれもテクノロジーだけで不動産の仕事が完結できると考えていないので、テクノロジーをツールとして使ってもらい、不動産会社に更にいいサービスを提供して欲しいという想いで頑張っています。

山本:不動産会社のためのシステムとも言えますね。今は不動産の取引データを調べる際に一般的にはREINS(不動産流通標準情報システム)が使われていますが、御社のシステムは全く違うモノと思ってよろしいでしょうか?

巻口:そうですね。弊社のシステムはデータを見るだけではなく、それらのデ ータを基に物件の将来の資産価値を計算することができます。投資家はこの物件を投資物件として買う価値があるのかどうかを判断することができます。

山本:投資家にとっては大変嬉しいサービスですね。今後御社のサービスを広めることで、日本の不動産業界にどのような価値を提供していきたいですか?

巻口:まずは取引の情報の格差を埋めたいです。今の日本の不動産市場は情報を何も開示していなかったり、一部しか開示していないなど情報の格差が生じています。弊社のシステムを利用して、まずどなたでも情報が見れる環境を作りたいです。情報の透明化ができたところで、取引の仕組み化を図りたいです ね。

山本:情報の透明化は非常に重要ですね。弊社にご相談を頂いたお客様の多くは、不動産投資に興味があるものの、いい投資物件であるかどうかを判断する材料が少ない、また、出されたデータが信用していいのかどうかの判断がつかないことでなかなか次の1歩が踏み出せませんよね。

巻口:そうですね。不動産投資の失敗の要因ももとを辿ると情報不足がほとんどですよね。

4、個人の投資家にとって、LEEWAYS(リーウェイズ)株式会社の存在意義 とは?

山本:個人の投資家にとっては、御社のシステムを利用するメリットはどの点にありますか?

巻口:今まで不動産会社から出してきた資料は正しいものなのかの判断ができていませんでした。弊社のシステムは中立の立場として、客観的に物件の価値をリサーチするという位置づけで利用して頂ければと思います。

山本:中立の立場から情報をもらえるというのは個人投資家にとってはかなり嬉しいサービスことですね。初めて利用された方へのサポートなどはあるのでしょうか?

巻口:はい、オンラインチャットはもちろんのこと、 きちんと面談もさせて頂いてたりしています。

山本:それは大変興味深いですね。少しシステムをご紹介頂いてもいいですか?

巻口:これがシステム「Gate.」です。以下の画像のように様々な投資物件が 掲載されています。

ご興味のある物件をクリックすると、このように表面利回りだけではなく、全期間利回りとして「実質利回り」の情報も出てきます。

また、物件の詳細をクリックすると、評価サマリー、相場賃料との比較、想定空室率など物件の購入を判断する細かいデータを見ることができます。

山本:今まで個人面談まで申し込まないと教えてもらえないデータを全部ワンクリックで見れるんですね。

巻口:そうですね。自分の年収、年金など様々な情報を入力してシミュレーションすることができます。今は売却に出ている物件だけになっていますが、今後システムに登録されていない物件でも情報を入力すればデータが見れるようになるサービスも現在準備中です。

山本:それは投資家にとってかなり嬉しいサービスですね。

5、最後にみなさまにひとごと

巻口:不動産投資業者にも、不動産投資家にも、弊社のシステムをプラットフォームとして使ってもらいたいです。不動産投資家には弊社のシステムを使う ことによって、資産価値を考えて不動産投資をするという姿勢を身につけて欲しいですね。

対談を終えて

今回の対談で、巻口さんの「テクノロジーで日本の不動産業界をよくしたい」 という想いが強く伝わってきました。強い想いがあるこそ「Gate.」のように 素晴らしいシステムが生まれたのでしょう。

投資プランのシミュレーションをしてみたい方は、ぜひLEEWAYS(リーウェイズ)株式会社の「Gate.」を利用してみてください。

プロフィール

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巻口 成憲
LEEWAYS 株式会社 代表取締役社⻑
宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、FP技能士2(AFP)

国内不動産会社を経て、世界4大会計事務所 KPMG グループファームである KPMGコンサルティング(現プライスウォーターハウスクーパース)に勤務。 経営コンサルタントとして、事業戦略策定や経営管理に関するコンサルテ ィ ング業務に従事する。 MBA取得後、国内監査法人トーマツグループファ ーム であるトーマツコンサルティング(現ドロイとトーマツコンサルティング)に 転職。2014年不動産テクノロジーのベンチャー企業LEEWAYS株式会社を設立。 

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