• 投資信託, 資産運用
  • 2022/3/29 (更新日:)

公社債投資信託とは?資産を増やすために知っておくべき8つのこと

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投資運用でお金を増やそうとされている方は、投資信託に関心を持っていることも多いでしょう。

投資信託にはいろいろな種類のものがあり、その1つとして「公社債投資信託」がありますが、公社債投資信託にはどのような特徴があり、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?

今回は、毎月資産運用に興味ある方が数万人訪問する当メディア「不動産投資の教科書」が

  • そもそも公社債投資信託とは何か?
  • 公社債投資信託の種類
  • 公社債投資信託の探し方

など、公社債投資信託を購入して、安定的に資産を増やすために知っておきたい8つの知識について、解説します。

資産運用全般については、資産運用とは?|金融商品の種類、メリットデメリット徹底解説も併せてご参照ください。








 

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1、公社債投資信託とは?

そもそも公社債投資信託とは、どういったものなのでしょうか?

これは、「投資運用対象に株式を組み入れない投資信託」のことです。

ファンドに運用を任せる投資信託には、以下の2つの種類があります。

  • 株式投資信託
  • 公社債投資信託

株式投資信託とは、約款において株式に投資をする可能性があると書かれているものです。

これに対し、公社債投資信託の場合、約款において、「株式には投資しない」ことが明記されています。投資対象は、国債や地方債、社債などです。これらを「債券」と言いますが、債券は、元金や利払いが定まっているため、投資信託の中でもリスクが低く、安全性の高い商品となっています。

また、公社債に投資する投資信託の中でも、株式が一切組み込まれないのが公社債投資信託です。99%が公社債でも、1%でも株式が組み込まれていたら、株式投資信託になります。

公社債投資信託は、比較的低リスクで投資運用したい方にお勧めの投資信託です。

2、公社債投資信託の種類は?

公社債投資信託には、投資対象の債券の償還期間により、5種類に分類できます。

※なお、以下の種類の中には一部マイナス金利の影響で募集停止しているものもあります。詳しくは「5、マイナス金利が公社債投資信託に及ぼす影響は?」をご参照下さい。

(1)MRF型(マネー・リザーブ・ファンド)

超短期の債券によって運用するファンドです。日々分配金が出ますが、それらは月末に自動的に再投資にまわります。非常に安定しており、過去に元本割れしたことはありません。

(2)MMF型(マネー・マネジメント・ファンド)

MRFと同様に、国内及び国外の、期間が短い公社債やコマーシャル・ペーパーを中心にして、安定運用を狙い、日々決算するファンドです。ただしMRFよりは、多少リスクと利回りが高めとなります。また、30日以内に解約するときには、信託財産留保額(解約手数料)が差し引かれます。

なお、MMFに類似する商品として、外貨建てMMFがあります。外貨建てMMFとは、外国の短期債券に投資するファンドです。

外国籍のファンドで、基準価額も外貨によって表示されるので為替リスクがあり、日本のMMFよりハイリスク・ハイリターンです。

(3)中期国債ファンド

35年程度の中期国債に投資するファンドです。MMFよりハイリスク・ハイリターンです。MMFと同様、30日未満で解約すると信託財産留保額が差し引かれます。

(4)長期公社債投信

長期公社債投信は、国内の中期や長期の公社債に投資して運用するファンドです。

1月から12月までの12本で構成されていて、毎月追加で募集されます。

(5)短期公社債投信

短期公社債投信は、国内や国外の公社債に投資運用するファンドです。決算期が3か月や6か月などの短期に設定されています。

3、公社債投資信託に投資するメリットは?

公社債投資信託のメリットは、リスクが低いことです。

MRFMMFの場合、今までに元本割れした実績はほとんどありません。

株式投資信託では元本割れすることは一般的ですから、「絶対に元本割れしたくない」という堅実な方には公社債投資信託が向いていると言えるでしょう。

4、公社債投資信託に投資するデメリットは?

公社債投資信託には、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

それは、リターンが小さいことです。

投資を行うときには、一般的に、リスクが高いほどリターンが大きくなるものです。

公社債投資信託の場合、もともとリスクが小さいので、得られるリターンもその分小さくなります。

公社債投資信託は、金利によって、少しずつ確実に利益を得ることを目的とするものですから、株式投資信託のように、元本が2倍や3倍になったり、大きな分配金がどんどん出たりして儲かる、と言うことは期待しにくいです。

5、マイナス金利が公社債投資信託に及ぼす影響は?

現在、日本ではマイナス金利政策が続いています。

公社債投資信託の利益は金利に頼っているので、国がマイナス金利政策をとっていると、特に国内型の公社債投資信託には、多大な悪影響が及びます。

まず、短期運用を中心とするMMFや中期国債ファンドなどは、運営が非常に厳しくなります。マイナス金利導入時、MMFは、全商品が募集停止となりましたし(解約のみ可能です)、繰上償還が決定された商品もあります。中期国債ファンドも募集が停止されています。

これらの商品は、満期までの期間が短いため、利回りがマイナスになると、運用しても損しか出なくなりますし、解約の際に運用管理費用(信託報酬)が引かれるため、利回りを確保することは非常に困難になるのです。

ただし、MRFについては信託報酬留保額がないこともあって、今でも新規受付が行われています。

また、MMFや中期国債ファンドよりも償還期間が長い公社債を対象とする長期公社債投信や短期公社債投信については、新規募集も行われています。ただ、今のように金利が低いと運用実績は上がりにくいですし(国内型の場合)、今後もずっとマイナス金利政策が続いた場合には、新規募集停止になる可能性もあります。

20183月現在の情報です

6、公社債投資信託の利回りの相場は?

次に、公社債投資信託の利回りの相場を確認しましょう。

当初に説明したように、公社債投資信託にはMRFMMF、中期国債ファンド、長期や短期の公社債投信があります。

まず、MRFの場合、現在の利回りはほとんど0%です。

MMFや中期国債ファンドについては、現在受付が停止されているので、新規購入は不可能な状況です。

長期や短期の公社債投信の場合、だいたい数%(一桁)ですが、商品によっても利回りが異なります。

運用がうまくいっている商品なら10%近くになっていることもありますし、失敗している投信ならマイナスということもあります。

ただ、大きくマイナスになったり反対にプラスになったりすることは、少ないです。

株式投資信託なら、プラスマイナス数十%などの変動をすることもあるので、やはり公社債投資信託はローリスクローリターンと言えます。

また、国内のMMF公社債投資信託とは異なりますが、外貨MMFの場合には、外貨建てであるため、国内の金利政策がマイナス金利でも金利がつき、利回りが高めになります。

たとえば、アメリカドル建てのMMFの場合、年利1.11.2%程度になりますし、カナダドルなら0.5%程度、ニュージーランドドルなら1.21.3%程度の利回りとなります。

豪ドル建ての場合、0.91.1%程度です。

ただし、為替リスクがあるので、利回り以上に為替の変動が発生した場合には、日本円に換金したとき、結果としてマイナスになってしまう可能性があります。

以上のように、「公社債投資信託」は全体的にローリターンですが、投資をするときには、低い中でもなるべく利回りのよいものを探すと良いでしょう。

7、公社債投資信託の探し方は?

公社債投資信託に投資をしたいときには、どのようにして探せば良いのでしょうか?

通常、投資信託を購入するときには証券会社で口座を開き、証券会社を通して買付を行うものです。

このとき、店舗のある証券会社とネット証券を利用できますが、ネット証券を利用すると、たくさんの投資信託の中から、簡単に条件に合った投資信託を検索できるので、便利です。

たとえば、SBI証券を例にして、公社債投資信託の探し方を解説します。                                                                                                           

まずは、SBI証券のウェブサイトにアクセスしましょう。

上にある「投信 ロボアド」というボタンをクリックします。

 
出典:SBI証券

すると、取り扱っている投資信託の一覧が出てきます。

ここで、上にある「詳細な条件で絞り込む」をクリックします。

出典:SBI証券 投信ロボアド

すると、検索条件を入力することができます。ここで「国内債券」をチェックすると国内債券型の公社債投資信託を探せますし、「国際債券」をチェックすると、外国債券型の公社債投資信託を探せます。

両方チェックすると、内外債券型(国内と外国の両方)の公社債投資信託も含めて探せます。

出てきた検索結果を見て、トータルリターンや基準価格などを見ながら、自分の希望に合ったものを探しましょう。

出典:SBI証券詳細な条件選択で銘柄検索

8、公社債投資信託の銘柄の選び方は?

最後に、公社債投資信託の銘柄の選び方、注目すべきポイントをご紹介します。

(1)純資産

1つは、純資産総額です。ファンドは、ある程度の純資産額がないと、効率的な運用ができません。純資産が減りすぎると、繰上償還されてしまうこともあります。そこで、投資信託を選ぶのであれば、最低でも10億円程度の純資産があるものを選びましょう。

(2)手数料が安い

次に、手数料も重要です。

投資信託には、購入の際、運用中、解約の際にそれぞれ手数料がかかります。

ただ、ネット証券を利用すると、購入手数料が0円のものが結構たくさんありますし、手数料がかかる場合でも、そのパーセンテージは13%など、商品によってさまざまです。

また、解約時の手数料(信託報酬留保額)も、かかるものとかからないものがあります。

投資によって利益を得るためには、できるだけ手数料がかからないものを選ぶことが重要です。特に、公社債投資信託の場合、株式投資信託とは違って利回りが小さいので、手数料の有無や金額が、ダイレクトに響きやすいです。

(3)利回りが高い

投資信託を選ぶときには、やはり利回りを重視したいところです。

公社債投資信託の場合、MRFでは0%ですが、他の公社債投信の場合マイナスになっているものから10%近いものなど、幅があります。

まずは、直近の利回りが高いものを選ぶと良いですが、今は利回りが良くても、今後もずっと良いとは限らないので、いったん投資信託を購入しても、定期的に状況をチェックすることが重要です。

なお、公社債投資信託を購入できる以下のサイトでは、上記の各条件についてのスクリーニングもできるので、上手に利用しましょう。

出典:SBI証券投資信託パワーサーチ

まとめ

今回は、公社債投資信託についてご説明しました。

ローリスクローリターンで手堅く投資したい方には、公社債投資信託がお勧めです。

今回の記事を参考にして、自分に合ったスタイルで上手に投資を成功させましょう。

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