仮想通貨ネムは2021年3月にアップデートが行われ、そのプラットフォームが「Symbol(シンボル)」、仮想通貨が「XYM(ジム)」へと生まれ変わりました。
本記事では、
- ネムとは
- 大型アップデートカタパルトで何が変わった?
- アップデート後に気をつけること
- ジムの将来性
- ジムの取り扱いが予想される取引所
など、これから期待が高まるシンボルやジムについて解説しています。
これまでネムを保有していた方や、これからジムの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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1、そもそもネムとは
シンボルについて解説する前に、まずはネムという仮想通貨について紹介します。
(1)ネムの誕生
ネム(NEM)は2015年に誕生した、比較的新しい通貨です。
その名称NEMは、New Economy Movementの頭文字に由来しています。名前からわかるように、仮想通貨でよく使われるブロックチェーンを活用して、新しい経済の仕組みを作ることを目的に作られました。
(2)ネムとはプラットフォームの名称
勘違いされることが多いですが、ネム(NEM)とは仮想通貨の名称ではなく、ブロックチェーンを活用したプラットフォームの名称です。そしてそのプラットフォーム上で使用されるトークンがゼム(XEM)です。
(3)発行上限を全て発行済み
ゼムの発行上限はあらかじめ定められており、その数は約90億枚です。そしてその全てが既に発行されています。
つまり、これ以上通貨が市場に供給されることはないため、インフレの心配は少ないと言えます。
(4)取引が早い
ネムの一つの強みに取引の速さがあります。その速さはわずか1分です。主要な仮想通貨であるビットコインの取引には10分〜40分かかることを考えればその送金速度は圧倒的です。
(5)個人でのICOに対応
ネムは個人でICOができるように作られています。
ICOとは、企業が独自の仮想通貨(トークン)をつくって売り出す資金調達の方法です。ICOのメリットは、プラットフォーム上に取引所を整備できるため、その取引が透明化することです。
(6)mijinの拡大
mijinはネムの技術を応用した、金融機関から電子マネー、認証システム、登記システムなどが行える、汎用型のプライベートブロックチェーンです。現在400以上の企業が導入しており、これからもっと拡大すると見込まれています。
2、大型アップデートで何が変わった?新プラットフォームシンボルが誕生?
2021年3月に大型アップデート「カタパルト」が行われました。そのアップデートで変化した点について紹介します。
(1)新プラットフォーム、新通貨の誕生
大型アップデートによって新しいプラットフォーム「シンボル(Symbol)」が誕生しました。そしてそのプラットフォーム上で使用される通貨が「ジム(XYM)」です。これは今までのネムが変化するのではなく、全く別物の新しい存在であることには注意が必要です。
(2)処理速度の向上
元々、旧来のゼムは1ブロックの生成にかかる時間がわずか1分と驚異的な速さでした。しかし、ジムはさらにその処理速度が向上し、その速さは30秒となりました。そのため、買い物などの日常的なシーンでの利用が増えると予測されます。
(3)セキュリティの向上
今までのネムもそのセキュリティの高さには定評がありましたが、Symbolはそれよりも強化されました。Symbolでは、「アカウント制限」ができるようになり、特定のアカウントのみとの取引や、特定のアカウントのブロックが可能になりました。
(4)実用性が向上
従来のネムにも組み込まれていた機能に加え、「アグリゲートトランザクション」という新機能が追加されました。これは、複数の取引を第三者の介入なしに取りまとめることを可能にした機能で機能です。この機能によって、複数の取引を行うことで生じていたラグや問題が発生しづらくなりました。
3、アップデート後に気をつけること
大きな利点をもたらす大型アップデート「カタパルト」ですが、気をつけるべき点もあります。
(1)ゼムを保有している場合はオプトインが必要
ゼムを保有しているユーザーは無料でジムを入手することが可能です。しかし、これは自動的に付与されるものではなく、自発的な意思表明が必要です。その意思表明する手段がオプトインです。
スナップショットと呼ばれる時点でのゼムの保有量に応じてその付与されるジムへの移行量が変化します。
シンボルがローンチされて6年以内であればオプトイン可能であるので、対象となる方はオプトインすることをおすすめします。
(2)日本国内でのスタートは4月頃
2021年3月22日現在、日本国内においてXYMの取り扱いがある仮想通貨取引所は存在しません。日本では様々な諸手続きを踏んだ上での開始が見込まれるため、海外よりは少し遅いスタートとなりそうです。2021年4月頃だと予想されています。
4、ジムの将来性
ジムの価値はこれからますます高まると予想されます。これは世界的に注目されていることが根拠です。具体的には、2022年のFIFAワールドカップの建設管理費にシンボルが利用されることが発表されたり、リトアニアでは中央銀行が発行するデジタル通貨が既にネム上で開発されており、シンボルローンチ後はそのデジタル通貨をシンボルへ移行すると発表したりしています。
5、ジムの取り扱いが予想される取引所
今後、日本国内においてジムの取り扱いが予想される取引所を紹介します。
(1)Coincheck(コインチェック)
出典:Coincheck
コインチェックは、国内最大となる15銘柄の仮想通貨を取り扱う取引所です。コインチェックでは公式に、スナップショット時点での全てのゼムに対するオプトインを自動的に行うと公表しているため、ジムを取り扱う可能性は高いと言えます。
(3)DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)
出典:DMM Bitcoin
DMMビットコインは大手DMMグループが主導する安心感のある仮想通貨取引所です。その特徴として、レバレッジ取引に特化している点が挙げられます。現在もレバレッジ取引に対応する銘柄数は国内No.1です。ジムのレバレッジ取引も対応することが予想されますので、レバレッジ取引を検討している方は要チェックです。
(3)GMOコイン
出典:GMOコイン
GMOコインは、大手GMOグループが運営する仮想通貨取引所です。他の仮想通貨取引所がその口座開設に数日かかるところ、GMOコインでは最短10分での口座開設が可能です。また、レバレッジ取引や積立投資にも対応しているので幅広いユーザーが利用できます。
6、まとめ
今回は、大型アップデートによって注目度が高まっているネムやシンボルについて解説しました。ネムを今までに購入されて保有している方はこれからの動向を随時チェックすることをおすすめします。