#エディターコラム 2021/11/25

「産後の恨みは一生」男性側は未婚も既婚もピンと来ていない!?解決の糸口は新世代の価値観なのか

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2021年11月、妻達にとって人生を左右するほど根深いテーマがTwitterで話題になっていました。

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典型的な「産後の恨みは一生」問題

 

40代の男性会社員。高校生の一人息子が不在の夜、妻に求めたところ、ものすごい顔で「キモイ!」と拒否されました。

理由を聞くと、「産後の恨みは一生もの」と。妻の出産後、私が育児に一切協力せず、毎晩のように一人で外出して楽しんでいたことが「いまだに許せない」と言うのです。

しかし、たかがほんの数年の寝不足や疲労くらい、母親なら誰しも一人で乗り越えられるはず。家事育児に専念させてくれる夫、外で稼いでくる夫に対する敬意はないのでしょうか。

妻は息子が独り立ちしたら離婚を考えているようです。私はコミュニケーション力もなく、妻を逃したら再婚は不可能だと思います。こんなことなら妻の産後にゴミ出しくらいしておくべきだったと後悔しています。今から名誉挽回するには何をすればいいでしょうか。(東京・I男)

引用:yomiuri.co.jp

 

こちらは読売新聞のコーナー「人生案内」に投稿された40代男性からのお悩み相談。

いわゆる「産後の恨みは一生」の典型的な夫婦のやりとりで、夫側からの意見と相談です。

この投稿に対し、Twitterでは様々な意見が飛び交っていました。

大半が奥様への共感とこの男性の考え方に対する非難で、アドバイザーとなった大学教授の山田昌弘氏の回答には「スッキリした!」「回答者の方が常識ある方で良かった。」などの声が集まっていました。

「産後の恨み」は本当に一生もの

結婚生活において「産後の恨みは一生」という言葉があります。

簡単に説明すると「産後数年の一番大変な時に妻が夫に感じた不信感やストレス(主に夫の言動や生活態度に対して)は恨みとなって一生引きずる。それが離婚にまで発展する場合もある。」というものです。

筆者である私はアラフォーで2児の母ですが、私の話させていただこうと思います。

長女産後、私もご多分に漏れず夫に対する見方が変わりました。

恋愛中含め第一子産前までの8年間、それはもうラブラブで仲間内でも有名な仲良しカップルだったので、一瞬の変化に一番ショックを受けたのは紛れもない私だったはずです。

しかも私はまだ当時26歳でした。女盛りでまだ男性とイチャイチャしてても見苦しくないお年頃。結婚しても夫婦で恋愛を楽しめる…そんな風に思っていたくらい。

 

妻にとっての「産後の恨み」

我が夫はこの記事の男性のような典型的なひどさはありませんでした。

言えば何でもやってくれるし、基本的には優しいのです。しかし、夫も当時は私と同じく26歳。加えて姉3人の末っ子長男でした。

父親としての自覚を持つには、年齢的にも精神的にも幼かったのだと思います。

言われたことだけをやるのは、自発的になれず無責任で他人事だからではないか。

優しさはただ「従っているほうが楽だから」ではないか。

事実は抜きにして、そんな風に夫を見るようになったのも産後からでした。

「何でも言うことを聞く=責任は指示したほうにある」

が彼の方程式だと思い始めると、父親としての自覚の無さを感じてもやもやが溜まっていきました。

ケンカの言い合いで、事あるごとに指示した私に責任転嫁する彼を見るにつけ、

「私は中学生相手に話してるんじゃないんだけど!?」とよく口から出てくるようになっていました。

 

夫 育児 家事 無関心

 

私は3人姉弟の長女でしっかり者。24時間フル稼働なうえ土日祝はほとんど仕事だったフリーランスの夫がパートナーだったため、育児は基本私が担当していました。

さらに自分は絶対正社員でいなければならないというプレッシャーから、育児にも仕事にも120%の精神力で動きまくる日々を送っていました。

そんな感じで、私は10年以上にわたり、幼い夫を「父親」だけでなく「妻帯者」「子育て中の妻がいる夫」という意識をきちんと持つ男に育てる仕事まで背負うことになったのです。

現代で多様化する「産後の恨み」

「良妻賢母」という言葉があるように、日本の古き良き夫婦像ではそれも一つの理想のかたちなのかもしれません。

でも、私はフルタイムで働く現代女性でした。しかも会社のワーママのパイオニアだったため会社で感じる心身の負担は大きかったのだと思います。

仕事のに加え、育児の責任とプレッシャーの名のもと、今ある幸せがどこか当たり前だと思っている幼い夫に様々なことを懸命に伝える私の努力は完全に「産後の恨み」となって私の中に蓄積されていきました。

私の経験は一例ですが、記事のように分かりやすい「何も分かってない時代遅れの夫」ではなくても、女性が産後、心身がヘトヘトとなった状態で子供にだけ注ぎたい力を夫のために削られていることは十分「恨み」になるのだろうと思うのです。

 

 

ちなみに、家業を背負う旧家の姑は舅を立て一歩下がった完全なる良妻賢母。それを見てきた夫は逆に自立した私を選んだと言います。そんな夫でさえ、育児や育児下の夫婦関係は未曾有のもの。リアルを想像したことなどなかったのでしょう。妻である私だってそうです。産んでからこんな大変だなんて!こんなはずじゃなかった!と思う人は多いのです。

我が夫は、「育児は2人でやるもの」とは思ってはいるし「言ったことはやってくれる」。

そんな悪気はなく優しい「私に言われなきゃ何の役にも立たない夫」は十分にストレスの対象でした。

10年経っても繰り返されている「産後の恨み」

そして、今また、同じことがSNSでバズり女性たちの共感を得ている。

前述の通り我が夫は多少なりとも昭和よりは「進化した男性」です。

それでも、また違った理由やバックグラウンドで「産後の恨み」が積もっている・・・

「産後の恨み」を解消するのは新世代の男性たちなのか

 

では、夫よりもさらに新世代を生きる「ゆとり世代・さとり世代」と言われる男性たちはどうなのか?

今回の件をきっかけに少し調べてみると、大手からブログに至るまで「女性目線」の産後の恨みや産後クライシス記事は多い一方で、男性目線でこの問題を言及しているものはほとんど見かけませんでした。

そこで、私は個人的にSNSでアンケートを取ってみました。それがこちらです。

 

「産後の恨みは一生」男性意識調査アンケート(Googleフォーム)
アンケートはこちらから

 

 

今数件しか集まっていませんが、未婚男性や20代男性であっても驚くべき意識が垣間見えました。

正直「産後の恨みは一生問題」は「世代間ギャップ」が解決の糸口だと考えていました。でも、これはもしかすると違うかもしれないぞ…?と思う回答もちらほら。

集まっているいくつかの回答を見るかぎり、男女間の問題に対する捉え方の違いや意識のズレを感じます。

そこで、新しく迎えた令和時代に夫婦の根深い問題に終止符を打つべく!!

さらに「産後の恨み」について、男性側のたくさんのご意見を聞いてみたいと思っています。

男性の方で、アンケートにご回答いただける方はぜひご協力お願いします。

産後の夫婦関係を経験した男性、独身男性、20代男性など様々なご意見や価値観をたくさん聞くことで、解決の糸口に繋がる何かが見つかればーと願って。

 

「産後の恨みは一生」男性意識調査アンケート(Googleフォーム)
アンケートはこちらから

 

 

 

 

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