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漫画火の鳥 黎明編・宇宙編・太陽編・復活編・未来編まとめ Rawは無料で読める?

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2024年9月20日 by
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手塚治虫さんの漫画「火の鳥」は12の「編」に分かれています。

この記事では①黎明編②未来編③ヤマト編④宇宙編⑤鳳凰編⑥復活編⑦羽衣編⑧望郷編⑨乱世編⑩ 生命編⑪異形編⑫太陽編のあらすじを紹介します。

火の鳥 全巻無料の漫画アプリは?どこで読める?

漫画「火の鳥」①黎明編あらすじ

『火の鳥』シリーズは、人間の生と死をテーマに描かれた壮大な叙事詩であり、その始まりであるプロローグは、古代の時代背景を舞台にして展開されます。まだ「日本」という名前すら存在しなかった遥か昔のこと、火の山のふもとの小さな村にはナギという少年が住んでいました。ナギは活発で心優しい少年で、家族や村人たちとともに平穏な日々を過ごしていました。ある日、村へグズリという旅の医者が流れつきます。彼は優れた治療技術を持っていて、村人たちに信頼されていました。そして、ナギの姉ヒナクと結婚することになります。村はその時、穏やかで幸せな雰囲気に包まれていました。

しかし、このグズリには恐ろしい秘密が隠されていました。実は彼は、ヤマタイ国の女王であるヒミコの命を受けたスパイだったのです。グズリの目的は村を内側から監視し、ヤマタイ国の軍勢が襲撃するための準備を進めることでした。そしてその夜、ヒミコの命を受けた猿田彦を隊長とする軍勢が村へと押し寄せ、村は無残にも全滅してしまいます。ナギの愛する家族や村人たちは次々と命を奪われ、彼自身も猿田彦に捕らえられてしまいます。絶望の中で、ナギは奴隷として新しい運命に翻弄されることになります。

猿田彦はナギの腕前に目をつけ、彼を狩りの名手へと鍛え上げます。猿田彦の狙いは、ナギに火の山に住む伝説の火の鳥を射止めさせることでした。その火の鳥の生き血を飲む者は、不老不死になれると信じられていたからです。火の鳥を手に入れることで、ヤマタイ国の支配力をさらに強固なものにしようと目論んでいたのです。しかし、火の鳥をめぐる争いは、ヤマタイ国だけに留まらず、他の勢力や人々も巻き込んでいきます。不老不死を求める者たちは、そのためにあらゆる手段を使い、醜い争いを繰り広げるようになります。

ナギは、自分の運命と向き合いながら、火の鳥を追う旅へと出発します。彼の心には、復讐と不老不死という二つの大きなテーマが交差し、壮大な物語が幕を開けるのです。

漫画「火の鳥」②未来編あらすじ

西暦3404年、地球は深刻な環境危機に直面しており、その大地は枯れ果て、ほとんど生命の存在しない不毛の地と化していました。人類は生存のために、地球の深い地下に都市国家を建造し、かろうじて命をつないでいました。地上ではもはや生活が不可能となったため、地下に築かれた巨大なメガロポリスが人々の最後の居住地となっていたのです。

メガロポリス・ヤマトに住む2級宇宙戦士である山之辺マサトは、当局から逃れるために必死の行動を取っていました。マサトは、宇宙からやってきた不思議な生物ムーピーが変身した娘、タマミを隠していたのです。ムーピーは異星からの知的生命体であり、彼女が人類にとってどのような脅威や影響をもたらすのかが未知であったため、当局はタマミの存在を危険視し、マサトを追跡するようになりました。

追われる身となったマサトとタマミは、メガロポリス・ヤマトを離れ、新天地を求めて荒れ果てた地上へと脱出を図ります。彼らは亡命を目指し、メガロポリス・レングードへ向かう決意を固めました。地上はかつての豊かな地球とはかけ離れた、過酷な環境が広がる荒野でしたが、二人は希望を胸に進み続けました。そして、運命的な出会いが彼らを待っていました。神秘的な存在である火の鳥の導きによって、二人は猿田博士のドームへとたどり着きます。

猿田博士は、この荒れ果てた世界においてひとり、絶滅した生物を蘇らせようとする人工生命の研究に没頭していました。博士は人類の過ちを目の当たりにしながらも、地球の生命を再び復活させるべく、孤独な研究を続けていたのです。彼のドームは、地球上で数少ない安全な場所であり、マサトとタマミにとって一時の安息の場となりました。

しかし、地下都市では恐ろしい事態が進行していました。ついに最終戦争が勃発し、地下に逃げ延びていた人類は、相互に破壊をもたらし合う破滅的な戦いを繰り広げます。この戦争の結果、地下都市国家は崩壊し、人類は絶滅へと追いやられてしまったのです。絶滅した文明の跡を残しながら、わずかに残された希望を胸に、マサトとタマミ、そして猿田博士は、この世界で新たな未来を見出そうとします。

漫画「火の鳥」③ヤマト編あらすじ

4世紀ごろの日本。ヤマトの国の王子であるオグナは、父である王の命令を受け、九州にあるクマソの国を征伐するための遠征に出発しました。しかし、オグナにはこの征伐という表向きの任務以外に、もうひとつ隠された目的があったのです。それは、父の死後に行われる殉死の儀式から、多くの人々を救うため、不老不死をもたらすとされる火の鳥の生き血を手に入れることでした。オグナは、殉死させられる運命にある人々を解放するため、火の鳥を探し求めながらクマソの国に足を踏み入れます。

クマソの国に入ったオグナは、クマソの王タケルに対峙しますが、彼の人格に次第に惹かれていきます。タケルは、勇敢で誇り高いだけでなく、オグナにとって尊敬できる存在となっていきました。また、タケルの妹であるカジカと出会ったオグナは、彼女に恋をしてしまいます。敵国の王の妹との恋は、オグナにとって複雑な感情を抱かせるものでしたが、彼の心の中でカジカへの愛は次第に深まっていきました。

そんな中、オグナの前についに火の鳥が現れます。しかし、火の鳥はオグナに対して厳しい命令を下します。それは、タケルを殺してヤマトの国へ帰るようにというものでした。火の鳥の命令に従わなければ、不老不死の血を手に入れることはできません。悩んだ末、オグナは火の鳥の命令に従い、タケルを討ち取ることを決意します。火の鳥の生き血を布にしみこませ、それを持って帰国したオグナは、父王の死後に行われる王の墓づくりや殉死の習慣を廃止しようと試みます。

しかし、オグナの願いは叶わず、彼の提案は拒絶され、ついにはオグナ自身も生き埋めにされる運命を迎えます。墓に閉じ込められ、絶望的な状況に追い込まれたオグナは、殉死させられる人々に最後の希望を託します。彼は、火の鳥の生き血を彼らに舐めさせ、不老不死の力を分け与えたのです。そして、自らも生き埋めにされながら、土の中から殉死に反対する歌を歌い続けます。オグナの声は、死を前にしても決して消えることなく、彼の強い意志と反逆の精神を伝え続けるのでした。

漫画「火の鳥」④宇宙編あらすじ

西暦2577年、ペテルギウス第3惑星ザルツから地球へ向けて航行していた宇宙船が、突如として宇宙塵に衝突し、機械が故障してしまいます。その結果、船内の乗組員たちは危機的状況に陥ります。人工冬眠状態にあった4人の隊員が目を覚まし、まず目にしたのは、見張り役であった牧村隊員のミイラ化した遺体でした。この異常な状況に動揺する隊員たちでしたが、すぐに緊急脱出を決断します。彼らはひとり乗りの救命ボートに乗り込み、宇宙を漂うことになります。

しかし、脱出した後、無線でお互いに牧村の死の謎について語り合っていたその時、死んだはずの牧村のボートが、彼らを追いかけてきます。死者が動くという不気味な状況に恐怖が広がる中、隊員たちは次々に脱落していき、最終的に隊長のボートも失われてしまいます。残ったのは、猿田、ナナ、そして謎のまま追ってくる牧村のボートだけ。彼らは、導かれるようにして謎の星に不時着することとなります。

その星は、見たこともない不思議な光景が広がっていました。そして、猿田はそこでフレミル星人と名乗る鳥のような姿をした女性と出会います。彼女は猿田に、この星の驚くべき秘密を明かします。それは、牧村の正体に関わるものでした。牧村はただの隊員ではなく、実は宇宙の罪人であり、彼には永遠に生と死を繰り返すという罰が科せられていたのです。

この謎の星自体もまた、罪を犯した者たちが流刑に処される流刑星であり、宇宙の囚人たちがそこで永遠に閉じ込められている場所だったのです。牧村のミイラ化した姿や、不気味に蘇った彼の動きは、この永遠の罰の一環であったことが明らかになります。猿田とナナは、この恐ろしい真実に直面しながら、果たしてこの星から脱出できるのか、そして牧村の運命をどう受け止めるのかという、大きな選択を迫られることになるのでした。

漫画「火の鳥」⑤鳳凰編あらすじ

舞台は8世紀の日本、奈良時代。隻眼隻腕の盗賊・我王は、かつては荒々しい生活を送っていましたが、命を助けてくれた高僧・良弁上人との出会いが、彼の運命を大きく変えました。我王は、良弁上人とともに諸国を巡り歩き、その旅の中で病や死に苦しむ人々の姿に触れることで、心の奥底に眠っていた彫刻家としての才能を目覚めさせます。粗暴な盗賊であった彼が、仏像を彫るという新たな生き方を見出し、仏の世界に没頭していくのです。

一方で、かつて若き日の我王に利き腕を傷つけられ、彫刻家としての道を一度は絶たれた仏師・茜丸も、長い年月をかけて努力を続けていました。彼はリハビリを経て腕を回復し、ついには名声を高め、奈良の大仏建立を担当するプロデューサーにまで出世します。茜丸の成長は驚異的で、彼の才能は時の権力者である橘諸兄(たちばなのもろえ)にも認められ、彼のパトロンとなるまでに至りました。

橘諸兄は、奈良・東大寺の大仏殿を完成させるため、さらなる偉大な作品を求めていました。そして、大仏殿の鬼瓦の制作を巡り、茜丸と我王の二人を競わせることを決定します。かつての因縁を抱えた二人は、ついに運命的な再会を果たし、ライバルとして再び向き合うことになったのです。両者の技量を試されるこの勝負は、かつてとは異なる立場での戦いとなり、二人の人生の大きな転機となるはずでした。

しかし、勝負が進むにつれ、茜丸は焦り始めます。我王の彫刻の腕前は、彼の才能を凌駕するほどに成長していたからです。茜丸は、追い詰められた状況で勝利を手にするために、我王の過去の悪行を暴露するという手段に出ます。そして、彼の策によって我王は右腕を切り落とされ、再び彫刻家としての道を絶たれてしまいました。我王にとって、彫刻を作り上げるための唯一の腕を失うことは、再び暗い運命に引き戻される瞬間でした。

この熾烈な競争の中で、二人の運命は大きく揺れ動き、それぞれの人生に深い傷跡を残すことになります。

漫画「火の鳥」⑥復活編あらすじ

2483年、レオナは交通事故によって命を落としました。しかし、ニールセン博士による画期的な再生手術によって、彼女は奇跡的に生き返ることになります。レオナは、死人を復活させる実験の第1号として復活しましたが、その結果、予想もしなかった後遺症を抱えることになりました。彼女の目には、人間が無機質で醜い存在に見えるようになってしまったのです。周囲の人々は、まるで冷たい物体のように感じられ、レオナはその違和感に苦しみながら孤独な日々を送っていました。

そんなある日、レオナは事務用ロボット・チヒロと出会います。チヒロは冷たく無機的な金属でできたロボットで、何の感情も表情も持っていませんでした。しかし、レオナの目には、チヒロが他の人間とは違い、逆に美しい女性として映ったのです。無機物にしか見えないはずのロボットに、レオナは心惹かれ、次第にチヒロを愛するようになります。感情を持たないはずのチヒロにも、徐々にレオナとの交流の中で感情が芽生え始め、二人の間には特別な絆が育まれていきました。

その絆が深まる中、レオナはチヒロと共に生きたいと強く願うようになり、ついにはチヒロをさらって逃亡する決意をします。二人は逃亡先で、宇宙移民を密輸する闇商人たちと出会うことになります。そこで出会ったのが、闇商人たちの主治医であるドク・ウィークデイという男でした。彼は異常な状況に置かれたレオナとチヒロの事情を理解し、レオナの遺言を受け入れることにしました。

レオナは、自分の愛するチヒロと心をひとつにすることを望んでいました。ドク・ウィークデイはその願いを叶えるべく、レオナの心とチヒロの心を融合させ、ひとつのロボットとして生まれ変わらせます。こうして、感情を持つロボット・ロビタが誕生しました。ロビタは、単なる機械ではなく、レオナとチヒロの二人の心を受け継ぎ、感情を持つ存在として新たな命を得たのです。この感動的な物語は、愛が形を変えてもなお続くことを示す、未来世界での特別な出会いと別れの物語でした。

漫画「火の鳥」⑦羽衣編あらすじ

猟師のズクは、ある日、海岸沿いの松の木に掛けられた美しい布を見つけます。その布の見事な輝きに魅了されたズクは、それを売って大金を手に入れようと考えます。ところが、布に手をかけたその時、どこからか女の声がして、「その布は私のものだから返して欲しい」と懇願してきました。驚いたズクは、布の持ち主であるその女の素性を問いただします。

女は自分の名前をおときと名乗り、遠く空の上にある国から長い旅をしてきたと話しました。おときの美しさと不思議な話に、ズクは彼女を天女だと思い込みます。そして、彼は大胆にもおときに「一緒に住んでくれないか」と頼みます。予想外の申し出に、おときは少し戸惑いながらも、その申し出を受け入れることになります。

しかし、ズクが知らなかったのは、おときは実際には天女ではなく、タイムトラベルをしてきた未来人だったということです。未来の技術を駆使してこの時代にやってきたおときは、自分が持っていた未来の布をどうにか隠そうとしていました。もしその布が売られたり世に出回ったりすれば、歴史が変わってしまう恐れがあったからです。歴史を守るため、彼女はズクと共に暮らし始め、やがて二人の間には子どもも生まれました。二人は穏やかな生活を送るようになりますが、おときは常に自分が未来から来たという秘密を抱えたままでした。

しかし、平穏な日々は長くは続きませんでした。ある日、都から侍たちがやって来て、ズクを兵隊として徴用するために連れ去ろうとします。ズクを守りたいと強く願うおときは、どうにか彼を救おうと考え、未来の布を使うことを決心します。彼女は侍たちにその布を渡し、それによってズクを助けようとします。しかし、布が侍の手に渡ったことで、未来に何が起こるかは誰にも分かりませんでした。

おときは、愛する人を守るために自らの未来と歴史を賭けた選択をしたのです。その選択が、彼女自身の運命や歴史にどのような影響を与えるかは、この先の物語の鍵となっていきます。

漫画「火の鳥」⑧望郷編あらすじ

恋人のジョージと少女ロミは、無人の惑星エデン17で、ふたりだけの新しい生活を始める希望に満ち溢れていました。しかし、そんな矢先、悲劇が訪れます。ジョージは事故によって命を落としてしまい、ロミは突然、広大な惑星でたったひとり取り残されてしまいます。だが、その時、ロミはジョージの子どもを身ごもっていました。

ジョージを失った悲しみに打ちひしがれながらも、ロミは強い決意を抱きます。彼の子どもと共にこの惑星を守り、次の世代を育ててエデン17を繁栄させるために、ロミは孤独な戦いに挑みます。人工冬眠を繰り返しながら、自分の子孫を増やすという長い旅に出るのです。しかし、何度も何度も冬眠と出産を繰り返しても、なぜか男の子しか生まれてきません。絶望の淵に立たされながらも、ロミは諦めずに続けていきます。

そして、ある日、ロミが何度目かの冬眠から目覚めると、驚くべき光景が彼女の目に飛び込んできます。かつて荒れ果てていたエデン17に、ロミの子孫たちによって繁栄した豊かな都市「エデン」が築かれていたのです。この奇跡の背後には、火の鳥の存在がありました。火の鳥は、宇宙の不定型生物ムーピーとロミの子孫との間に子どもを誕生させ、繁栄の礎を築いたのです。

ロミはその結果、エデンの女王として君臨し、豊かで美しい都市を治めることになりました。だが、しだいに彼女の心には故郷である地球への強い思いが募っていきます。彼女の心には、遠く離れた地球に帰りたいという切実な願いが膨らんでいくのでした。

そんなある日、エデンの少年コムが禁断の山奥で不思議な発見をします。岩でできた謎の宇宙船を見つけたコムは、その船に乗り込むことを決意します。そして、ロミもその船に同行し、長い間見ぬまま心に抱き続けていた故郷・地球への旅に出発することになったのです。未知の冒険と帰郷への希望を胸に、ロミとコムは宇宙の大海原へと旅立っていきました。

漫画「火の鳥」⑨乱世編あらすじ

平安時代の終わりごろ、12世紀末のこと。山間のマタギであった弁太は、さらわれた許嫁のおぶうを追い求め、遠く離れた京の都へと旅立ちます。山での生活しか知らなかった弁太にとって、都は広大で、混沌とした場所でした。そこで彼は、牛若という若き少年と運命的な出会いを果たします。弁太はその出会いをきっかけに、牛若の家来として仕えることになります。

一方、おぶうは時の権力者・平清盛に仕えていました。おぶうは清盛の側近として働く日々を過ごしながらも、いつか弁太との再会を心に秘めていました。平清盛は、永遠の命を求めて火の鳥を探し求めており、彼の執念深さは都中に知れ渡っていました。しかし、火の鳥を手に入れることは叶わず、清盛はついにその命を落としてしまいます。時代は次第に戦乱へと向かい、都は権力争いに巻き込まれ、騒然とした状況に陥っていきました。

牛若もまた成長し、やがて「義経」と名を改めます。彼は源氏の総大将として、平家との戦いで名を馳せるようになります。弁太は義経に忠誠を誓い、その側で奮闘しますが、次第に義経の戦い方に疑問を感じ始めます。勝利のために兵士たちの命を虫けら以下のように扱い、冷酷に戦を進める義経の姿に、弁太の心は次第に離れていくのです。戦の残酷さと義経の無慈悲な決断に対し、彼は反発を覚えるようになりました。

そんな中、ついに壇ノ浦の戦いが勃発します。戦火が激しさを増す中、弁太は奇跡的にも、おぶうとの再会を果たします。長い間離れ離れになっていた二人が、戦乱の中でようやく再び顔を合わせたのです。しかし、再会の喜びもつかの間、戦いの混乱が続く中で、二人の運命がどう転がるのかは誰にもわかりません。

漫画「火の鳥」⑩ 生命編あらすじ

視聴率競争に疲弊し、番組の人気回復に焦るテレビプロデューサーの青居は、極限のアイデアを思いつきます。それは、クローン人間を作り、そのクローンをハンターに殺させるという過激な番組を企画することでした。視聴者の注目を集め、テレビ局の栄光を取り戻そうと、青居はアンデス山中にあるクローン研究所を訪れます。

青居がそこで出会ったのは、研究員の猿田でした。猿田はクローン技術の背後に隠された恐ろしい真実を知る人物であり、彼と共に、青居はインカの精霊の子孫である鳥と出会います。鳥は、クローン人間に関する秘密を知る存在であり、彼らのやっていることに警告を与えるために姿を現したのです。しかし、青居が気づかぬうちに、彼自身のクローン人間が研究所で作られてしまいます。

これは、生命を視聴率と欲望のために利用しようとした青居への罰であり、鳥が下した裁きでした。クローン技術を軽々しく扱った代償として、青居は自分のクローンを見せしめにする状況に直面します。テレビ局はすぐに、青居のクローンをターゲットにした新番組を放送開始します。視聴者はその残酷なショーに興奮し、番組は一気に注目を集めますが、やがて事態はさらに悪化します。番組の標的はクローンだけに留まらず、本物の青居自身もハンターたちに狙われることになったのです。

追っ手から逃げる中、青居は少女ジュネと出会います。彼女との束の間の生活を通して、青居は忘れていた人間らしい感情や心を取り戻していきます。ジュネとの時間は、彼がこれまでの行いを振り返り、命の尊さを再認識するきっかけとなりました。そして、彼はついに、自分が企画した恐ろしい番組がもたらす無意味な暴力と生命軽視に耐えられなくなり、クローン人間が殺されるためだけに生み出される工場を破壊する決意を固めます。

命の尊厳を取り戻そうと決意した青居は、自分の罪を償い、真実の自由を求めてクローンの工場を爆破し、歪んだシステムに終止符を打つのです。

漫画「火の鳥」⑪異形編あらすじ

15世紀末の日本。残忍で知られる領主・八儀家正の娘として生まれた左近介は、男として育てられていました。父の命令により、男として生きることを強制されていた左近介は、心の中に深い憎しみを抱いていました。特に、父が死ななければ女としての自分に戻れないと考えており、その心の葛藤は日に日に募っていきます。

ある嵐の夜、左近介は従者の可平とともに、蓬莱寺に住む八百比丘尼という尼を殺しに向かいます。八百比丘尼は、どんな病も癒すという評判を持つ不思議な尼であり、重い病にかかっていた左近介の父が彼女に治療を頼んだことが発端でした。左近介は、父がこの世を去れば自分も男としての生き方から解放されると考え、父の命を救う八百比丘尼を殺すことを決意していたのです。

ついに左近介は八百比丘尼を殺害します。しかし、帰路に就こうとした瞬間、不思議な力に引き戻され、寺から出られないという奇妙な現象に襲われます。何度試みても、寺の周囲には見えない壁があり、外の世界へ戻ることができないのです。

そのうち、寺に村人たちが訪れ、病気の治療を求めてきます。途方に暮れていた左近介は、八百比丘尼に成りすまし、寺の本尊の中に隠されていた光る羽根を使って、病気の村人たちを癒し始めます。この奇跡の羽根は、左近介の手で次々と人々の病を癒し、彼らに安らぎをもたらしました。

しかし、真実はさらに驚くべきものでした。この蓬莱寺は時が閉ざされた異世界であり、八百比丘尼の正体は、未来の左近介自身だったのです。自分自身が未来において尼として生きる運命にあることに気づいた左近介は、過去と未来が交錯する奇妙な現実に戸惑いながらも、寺に留まることを余儀なくされます。

さらに、寺には戦で傷ついた妖怪や化け物たちが次々と訪れるようになり、左近介は彼らをも癒す役割を担っていくことになります。時間の流れが不明瞭なこの閉ざされた世界で、左近介は過去の自分と向き合い、己の運命を受け入れていくことを学びながら、次第にこの奇妙な世界での使命に目覚めていくのでした。

漫画「火の鳥」⑫太陽編あらすじ

西暦663年、白村江(はくすきのえ)で繰り広げられた戦いは、唐・新羅連合軍に対して倭・百済軍が大敗し、戦場から敗走することを余儀なくされました。敗北により、百済王家の兵士であったハリマも、唐軍に捕らえられてしまいます。捕虜となったハリマは残酷な拷問を受け、生きたまま顔の皮を剥がされ、代わりに狼の皮を被せられるという非人道的な処罰を受けました。この恐ろしい姿となったハリマは、戦士としての誇りも打ち砕かれ、絶望の中でさまよっていました。

しかし、不思議な老婆が彼を助け出します。その老婆は、未来を見通すかのように予言を語り、ハリマに倭国へ渡るよう勧めます。倭とは、7世紀以前の日本の古称です。老婆の言葉を信じたハリマは、再び希望を見出し、倭国へと旅立つ決意を固めます。

倭国に到着したハリマは、狗族という先住民たちと出会います。狗族はかつて、人々から産土神(うぶすながみ)として崇拝されていましたが、仏教の広がりと共に魔物として扱われるようになり、人里を追われて山奥に隠れ住んでいました。彼らは人間社会から忘れ去られた存在でしたが、誇り高く、自らの文化と信仰を守り続けていました。

狗族の族長ルベツと出会ったハリマは、狼の顔を持つ異形の姿でありながらも、彼らの信頼を得ていきます。ハリマは、一族のために力を貸し、自らの過去の傷を癒すかのように、彼らのために戦うことを誓います。しかし、狼の皮を被せられたその日から、ハリマは悪夢に苛まれるようになります。夢の中では、自分ではないもう一人の自分が現れ、その存在が次第に現実の中でも感じられるようになります。

そして、ハリマはある事実に気付きます。彼の精神は、21世紀に生きるシャドーのエージェント・板東スグルの精神とも繋がっていたのです。21世紀の日本では、火の鳥を神として崇拝する宗教団体「光」が地上を支配していました。「光」によって追われたシャドーたちは地下に潜み、地上支配を巡って抗争を続けていました。この抗争は、まるで7世紀の仏教と産土神たちとの争いを思わせるものであり、歴史は時を超えて再び繰り返されていたのです。

ハリマは、自分が二つの時代に存在していることを知り、それぞれの時代での戦いが、深いところで繋がっていることに気づき始めます。産土神の信仰と仏教の対立、そして未来における「光」とシャドーの争い――ハリマの運命は、歴史を超えた壮大な物語の中で揺れ動いていくのでした。

Rawなど漫画の違法ダウンロードは危険!

漫画「火の鳥」は
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などの違法サイトからのダウンロードでは見られません。

もし漫画がネット上にアップされていても、それを見ることは違法です。

違法ダウンロードは危険!?

2020年10月に「著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律」(令和2年法律第48号)が施行されました。

違法サイト上にある、権利元未承認のアップロード漫画をダウンロード視聴すると、罰則の対象になることが決定。罰則の対象の対象になるだけでなく、違法サイトを見ると、フィッシング詐欺の被害、ウィルス被害に遭う可能性あるので要注意です。

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※ページの情報は2024年9月20日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

TVマガ編集部

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