ノスタルジーな上映タイトルが魅力!大須の映画文化を紡ぐ「大須シネマ」
家で映画を観るのもいいけれど、たまには気分を変えて映画館に足を運んでみるのはいかがでしょうか?ミニシアターなら、他の映画館では上映していない特別な作品に出会えます。
そこでTVマガでは素敵なミニシアターを取材。ミニシアターならではの映画の楽しみ方を紹介します。
目次
名古屋の映画文化発祥の地、大須シネマの歩み
「日本一元気な商店街」「ごった煮商店街」といわれている大須商店街の一角にある大須シネマ。
大須商店街は名古屋で最初に映画館が誕生した街で、かつては多くの映画館があったのだとか。
映画文化の衰退とともに映画館が徐々に消えていく中、大須出身の映画ファンの有志が発起人となり、2019年3月に映画館をオープン。
しかしコロナ禍の煽りを受け、2020年2月末に閉館。
そんな中、地元のデザイン会社である株式会社大丸の代表取締役社長、犬飼堅太氏が「せっかく大須で生まれた映画館の灯を消すのはしのびない」と、有志の意志を引き継ぎ、2020年8月に再オープン。
紆余曲折の末、大須の映画文化を守りたいという思いから、大須シネマは生まれました。
大須シネマのロビーには、支配人が集めた映画「チャイルド・プレイ」のグッドガイ人形のチャッキーや、映画「グレムリン」のモグワイなどが飾られています。
中には実際に撮影に使われた本物の子もいるので、どの子が本物か見極めてみてはいかがでしょうか?(小さなお子さんは怖がって泣いてしまうこともあるらしいのでご注意を!)
映画を鑑賞した後は、スタッフが作品ごとに作成している館内装飾で、作品のより深い背景に思いを馳せるのもおすすめです。
個性的な上映タイトルが魅力的な隠れ家的シネマ
アニメグッズなどを扱うお店も多いサブカルの街、大須商店街。
そんな立地もあり、大須シネマではアニメーション作品を多めに上映する方針だそう。とはいえ子ども向けの上映作品はあまり多くなく、名作映画やカルト映画、いわゆるZ級と呼ばれる作品など、ユニークなタイトルが勢ぞろい。
自主制作アニメーション映画や、学生主体の映画祭、新しく立ち上がったばかりの映画祭を開催したりなど、地域と密着しながら大須らしい映画の文化と伝統を守り続けています。
【教えてくれた人】大須シネマ 副支配人 杉山さん
※写真は毎度趣向を凝らした装飾を施す大須シネマのスタッフ
少し前に見逃した作品、昔懐かしい作品、大須シネマならではの特集映画、他ではあまり上映していない作品もご覧いただけます。
道すがら季節を感じ、映画の後に寄ったカフェの珈琲が美味しかった…など、映画館に出かけることで広がる感覚も、映画と共に皆様の心に残ると嬉しく思います。
大須シネマ 副支配人 杉山さんおすすめの映画
不思議惑星キン・ザ・ザ
2024年9月16日から9月29日まで当館で上映中の不思議惑星キン・ザ・ザは、宇宙空間でバトルするスピード感と迫力あるSFが魅力ですが、実は本作はその対極にある世界カルト映画史に燦然と輝く超脱力SF映画。この作品を観た後は誰もが「クー…!」と言いたくなるでしょう。同時上映作品はユル系SFです。
ルパン三世 ルパンvs複製人間
劇場映画第一作目の本作は、2024年9月30日から10月13日まで当館で上映中です。ルパン三世テレビシリーズ初期のころのような大人向けの内容です。同時上映がイタリアの、こちらもセクシーなサスペンス映画ですので、併せてお楽しみいただけたらと思います。
大須シネマ店舗情報
住所:愛知県名古屋市中区大須三丁目27番12号
電話:052-253-5815
最寄駅:最寄駅:名古屋市営地下鉄 鶴舞線・名城線「上前津」8番出口より徒歩5分、名古屋市営地下鉄 鶴舞線「大須観音」2番出口より徒歩7分
公式サイト
【料金】
1作品:¥1,400
*但し、作品によって変更の場合もあり
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※ページの情報は2024年9月27日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。