港町唐津で映画体験を!THEATER ENYAが魅せる地域密着型シネマの世界
家で映画を観るのもいいけれど、たまには気分を変えて映画館に足を運んでみるのはいかがでしょうか?ミニシアターなら、他の映画館では上映していない特別な作品に出会えます。
そこでTVマガでは素敵なミニシアターを取材。ミニシアターならではの映画の楽しみ方を紹介します。
目次
地元民の声を力に、22年ぶりに実現した唐津の映画館「THEATER ENYA」
港町としての賑わいや、城下町としての風情が融合した佐賀県唐津市。歴史的な街並みや豊かな自然が魅力の、観光地としても人気がある唐津市の中心部に「THEATER ENYA(シアターエンヤ)」はあります。
THEATER ENYAはもともと、まちづくり会社である「いきいき唐津株式会社」が立ち上げた、「唐津シネマの会」という市民団体がきっかけで誕生したのだとか。
「映画館がほしい」という地元民の声に応える形で、2017年には大林宣彦監督の「花筐/HANAGATAMI」を誘致。制作にも携わり、地元の方々のエキストラ出演やボランティアに支えられながら、第72回毎日映画コンクールで日本映画大賞を受賞。オール唐津ロケの本作品は世界中で上映され、見事に成功へと導きました。
そして2019年、遂に唐津に22年ぶりとなる映画館「THEATER ENYA」を実現。
「映画を通して、まちと人を元気にする!」をモットーに、地域の人々の幸せや喜びに貢献するだけでなく、文化、教育、産業の発展など、さまざまな角度から価値を創出する文化拠点の一つになっています。
企業努力によりユニークなラインナップを展開
THEATER ENYAの特徴としてピックアップしたいのが、お客様からリクエストされた話題作や商業映画はもちろんのこと、インディーズ系やアート系、ドキュメンタリーなど自主制作の映画作品まで、幅広くユニークな上映ラインナップです。
実は、法人スポンサーやふるさと納税などを活用し、映画館の利用料金に依存しない経営基盤を作ることで、社会的意義のある映画やユニークな映画を柔軟に上映できるのだとか。
トークイベントや舞台挨拶なども積極的に実施し、良質な映像作品をさまざまな角度から楽しめるよう工夫されているのが特徴です。
さらに、映画館として日本初といわれる試みとして、高校生以下の学生は5,000円の年会費で映画が見放題となる「学生サブスクリプション制度」を実施。一人でも多くの若者に良質な作品を届けたいという思いから、映画を通して地域貢献・社会貢献に取り組んでいます。
【教えてくれた人】THEATER ENYA 館長 甲斐田 さん
商店街から映画館の座席に座るまで完全バリアフリーとなっており、車いす席はもっとも快適に鑑賞できる位置に設けております。あらゆる方に開かれた映画館として、唐津の街と市民の方々の喜びに少しでもお役に立てたら幸いです。毎月のようにイベントも開催しておりますので、どうぞ皆さん、唐津にお越しください!
THEATER ENYA 甲斐田さんおすすめの映画
①ガザ 素顔の日常
世界で実際に起こっている戦争の過酷さや現実を、リアルな目線で垣間見ることができる作品です。自分自身、人生をどのように生きていくのか、私達ができることは何かを深く考えさせられます。
②ポトフ 美食家と料理人
美食、友愛、男女、哲学など、フランスの真骨頂が詰まっており、ルノワールの絵から飛び出したような絵画的な映像が印象的な作品です。アウグスティヌスの名言「幸せとは、すでに持っているものを追い求めることの中にある」を引用した愛の告白は、まさにフランス映画らしさを感じます。
おすすめの過ごし方
市外から来られる方は、ぜひ唐津の街と一緒に映画館をお楽しみください。
映画館の徒歩圏内には、ユネスコ無形遺産に登録された「唐津くんち」の曳山が鑑賞できる曳山会館、唐津城や旧高取邸、旧唐津銀行など見どころが満載です。また、当館は商店街の入口にあるため、お買い物や話題のカフェから海鮮丼、伝統のうなぎ屋さんまで飲食も楽しめます。
映画を観ると、商店街でお得な特典やサービスが受けられるクーポンがもらえるので、当館を利用して唐津をお得に楽しんでみてはいかがでしょうか。
THEATER ENYA店舗情報
住所:佐賀県唐津市京町1783 KARAE 1階
電話:0955-53-8064
最寄り駅:JR唐津駅北口から徒歩2分
公式サイト
※ページの情報は2024年12月4日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。