大阪・十三(じゅうそう)「シアターセブン」で紡がれる映画と文化の物語
家で映画を観るのもいいけれど、たまには気分を変えて映画館に足を運んでみるのはいかがでしょうか?ミニシアターなら、他の映画館では上映していない特別な作品に出会えます。
そこでTVマガでは、日本全国の素敵なミニシアターを取材。ミニシアターならではの映画の楽しみ方をご紹介します。
目次
2011年に誕生した文化発信の拠点
大阪の十三(じゅうそう)エリアに位置するシアターセブンは、2011年に「第七藝術劇場」と同じビルの5階に、映画上映だけでなく演芸やトークライブといったイベントも開催する複合施設としてオープンしました。
現在は第七藝術劇場と共通のスタッフにより姉妹館として連携しながら営業しています。
シアターセブンが立地する十三は、梅田から阪急電車で約5分にある好アクセスの繁華街。夜は飲み屋街として賑わう一方、昼間は下町の穏やかな雰囲気が漂い、映画鑑賞とともに街の散策も楽しめるのが魅力です。
映画だけにとどまらない多様な文化発信
シアターセブンのコンセプトは、「映画に限らず、多様な文化を発信する場」。
上映作品もイベント内容もジャンルを問わず幅広く、多彩なラインナップが特徴です。
館内には60名収容の「BOX1」と、36名収容の「BOX2」の2つのスクリーンがあり、それぞれ異なる魅力を持つ空間で鑑賞体験を提供。関西、さらには全国でもシアターセブンだけで上映される貴重な作品が多く、舞台挨拶やトークイベントも積極的に行われています。
映画監督やキャストが直接来館し、観客と交流する場を提供することで、映画館ならではの体験を大切にしているのだとか。
インディーズ作品の監督が劇場内で直接チラシを配布したり、近隣の商店街にポスターを持参したりするなど、作り手と観客の距離が近いのも魅力です。
インディーズ映画のメッカを目指して
シアターセブンでは、社会を映し出すドキュメンタリーや、作り手の思いが詰まったインディーズ作品を積極的に上映しています。作品選定では、作品の完成度だけでなく、「観客に届けたい」という熱意も重要な基準となっているそう。
2024年には「十三下町映画祭2024」を初開催し、メイン会場として200本以上の応募作品から選ばれた15作品を上映しました。3日間で約500名の来場者が訪れるなど、インディーズ映画の新たな発信拠点としても注目を集めています。
【教えてくれた人】シアターセブン 支配人 菅野さん
当館にご興味を持っていただきありがとうございます。
こじんまりとした小さな劇場ですが、気兼ねなくお越しください。
シネコンや配信ももちろん素晴らしいですが、当館ならではの「映画館での鑑賞体験」を楽しんでいただけると嬉しいです。
シアターセブン 菅野さんおすすめの映画
1. 太陽がしょっぱい(12/14~上映)
若者の整形をテーマにルッキズムに悩む女子高生と家族の成長を描いたヒューマンドラマ。
主演を務めた重松りささんの魅力が全開で、現代的なテーマを描きながら爽やかな読後感を味わえます。
2. 地球星人(エイリアン)は空想する(12/14~上映)
オカルト?SF?ミステリー?不思議な手触りの”地球星人奇譚”。
本年度の新藤兼人賞にもノミネートされた松本佳樹監督のオリジナリティ溢れる1作。あなたの直観を信じてください。
3. KYロック!(12/21~上映)
主演・加藤雅也さんがロックミュージシャンを演じた還暦記念作品。
還暦バンドの葛藤とそれぞれの決断を描く、かっこいいけどちょっとほろ苦い、大人の青春&ロック映画です。
ご利用にあたってのお願い
シアターセブンでは軽食やポップコーンの販売は行っておらず、館内での食事は禁止となっています(お飲み物の持ち込みはOK)。また、チケットは上映1週間前より劇場窓口とオンラインで販売しています。特に土日の人気作品や舞台挨拶のある回は。早めのご予約をおすすめします。
シアターセブンで映画を楽しんだ後は、十三のグルメを堪能するのもおすすめです。地元で有名な「喜八洲のみたらし団子」や「ねぎ焼やまもと」はもちろん、商店街の個人店でお気に入りのお店を見つけるのも醍醐味。映画と街の散策で、特別な一日を過ごせるでしょう。
シアターセブン 店舗情報
住所:大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目7-27 サンポードシティ5階
電話:06-4862-7733
最寄り駅:阪急 十三駅西改札口から徒歩3分
公式サイト
※ページの情報は2024年12月19日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。