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林遣都×仲野太賀+坂元裕二脚本の化学反応に期待「初恋の悪魔」

#林遣都 #仲野大賀
2023年12月10日 by
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TVマガをご覧の皆様、こんにちは/こんばんは。SYOと申します。今年も夏ドラマのシーズンがやってきました。

既に放送開始した綾野剛さん主演の「オールドルーキー」に横浜流星さんがサプライズ出演したり、ディズニープラスでも配信中の「拾われた男 Lost Man Found」、阿部サダヲさんの怪演が話題を呼んでいる「空白を満たしなさい」、海外作品にまで目を向ければ「ストレンジャー・シングス」シーズン4のパート2が7月1日にNetflixで配信開始されたりマーベルドラマ「ミズ・マーベル」(ディズニープラス)が佳境に入ってきたりと、ドラマ好きにとってはここからますます忙しくなりそうです。

日本国内のテレビドラマでいうと、永野芽郁さんがスタートアップ企業のCEOを演じる「ユニコーンに乗って」(7月5日放送開始)、「梨泰院クラス」の日本版「六本木クラス」(7月7日放送開始)、有村架純さん×中村倫也さん「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(7月8日放送開始)、坂口健太郎さん×杏さん「競争の番人」(7月11日放送開始)等々、強力な作品が各局から次々に送り出されます。

そして――この作品を忘れてはいけません。7月16日に放送開始される「初恋の悪魔」。この作品、「え?」と3度見してしまうほどメンバーが豪華です。

引用:https://twitter.com/hatsukoinoakuma

脚本は「花束みたいな恋をした」「大豆田とわ子と三人の元夫」の坂元裕二

国内のテレビドラマにおいて、注目度が高いのは脚本家。本作はあの坂元裕二さんの新作です。「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」、映画「花束みたいな恋をした」等々、近年も話題作を連発。しかも今回は、水田伸生さんが演出を務めます。

このおふたりのコンビといえば「Mother」「Woman」「モザイクジャパン」「anone」等々――数々の傑作を生みだしてきました。坂元さん×水田さんのコラボは社会的なテーマを人間ドラマにしっかり絡めてくるのがひとつの特徴。今回は「警察ドラマ」かつ「ミステリアスコメディ」とのことですが、額面通りに受け取るとがっつり裏切られそうです。

演技派の林遣都と仲野太賀のW主演

そしてキャスト。林遣都さんと仲野太賀さんのコンビです。おふたりとも坂元さんの朗読劇に出演しており、なんといっても林さんのデビュー作である2007年公開の映画「バッテリー」で共演した仲。林さんがミスを犯して停職処分中の刑事、仲野さんが総務課職員を演じるそう。こうやっておふたりの共演が再び見られるのは、いちファンとしてなかなかグッとくるものがあります。

しかも坂元さん脚本×水田さん演出で……。林さん×仲野さんのインタビューを拝読すると当て書き(出演者を想定して脚本を書くこと)とのことですが、きっと予想を超えてくることでしょう。異なる4つの個性がぶつかるとき、どのような化学変化が見られるのか楽しみで仕方がありません。

そこにあと2人、訳アリの人物がやってチームになるとか。その2人を演じるのが、生活安全課の職員役の松岡茉優さんと会計課の職員役の柄本佑さん。松岡さんといえば坂元さんの「問題のあるレストラン」ですね。4人の演技合戦に坂元さんのテキストが乗るわけで、それぞれのキャリアの中でも重要な作品になりそうな予感がします。

さらにいうと、坂元作品で「4」は非常に重要な数字。「最高の離婚」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」――4人のキャラクターが織りなす会話劇は、王道の型なのです。

本作はそんな「警察署に勤めているものの捜査権がない」4人が難事件を解決する物語だそうで、かなりひねりのきいた物語が展開しそうです。また、坂本さん×4人の物語は、物語の中で関係性がどんどんスライド・変容していくのもミソ(連続ドラマという形式を非常に効果的に用いた演出ですよね)。「初恋の悪魔」はまだストーリーの詳細は明かされておらずですが、「いつしか芽生えた4人の友情、そして恋」という一文があり、これはまた色々こんがらがっていくに違いない!という予測も働きます。

そして! 続くキャストもすごいメンバーが……。伊藤英明さん・安田顕さん・佐久間由衣さんに萩原みのりさんに毎熊克哉さん、さらにさらに待ってましたの田中裕子さん。坂元さん×水田さんの作品において、田中さんは欠かせないキーパーソン。「Mother」「Woman」「anone」に続いての出演となり、ファン的には「ありがとうございます」といった感じです(個人的には、自分にとって恩義のあるヤスケンさんがこのメンバーの作品で躍動するさまを拝めるのが大歓喜です)。

ということで、放送開始前から夏クールの本命になる可能性が漂っている「初恋の悪魔」。第1話の反響が楽しみですし、放送タイミング的には夏ドラマの中で後発になるため、先に走っているライバルたちとどんな戦いを繰り広げるのかにも注目したいなと思います。

※ページの情報は2023年12月10日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

SYO (映画ライター)

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイトの勤務を経て映画ライターに。「CINEMORE」「装苑」「CREA」等に寄稿。劇場公開映画の脚本・編集協力や映画祭の審査員等も務める。

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