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どんな役でも愛される!俳優・大泉洋の5つの魅力【映画ライターが分析】

#大泉洋
2022年2月4日 by

TVマガをご覧の皆様、こんにちは。SYOと申します。素敵な俳優さんの「5つの魅力」を分析する連載企画、最新回は大泉洋さんについて書かせていただきます。

大泉洋さんといえば、人気タレントランキングで常に上位にランクインし続けているスター。映画・ドラマ・CM・バラエティ番組ほか多方面で活躍しており、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、まさかの源頼朝を演じています。

今回はそんな大泉洋さんの俳優としての魅力を、映画作品を中心に語っていきたいと思います。

引用:Amazon

1 ズルい役でも愛される!天下無双の“憎めなさ”

引用:Amazon

大泉洋さんはこれまで数多くの映画に出演されてきましたが、印象的なのは“くせ者”を非常に魅力的に演じられること。ぱっと見利己的でズルいキャラクターなのに、なぜか好感を持ってしまう。この絶妙な匙加減は、彼ならではの“味”のように思います。

たとえば実写版の「ゲゲゲの鬼太郎」では、ねずみ男を好演。自分は生まれて初めて入手した漫画が「ゲゲゲの鬼太郎」というほどのファンですが、まさかここまでハマる役者さんがいらっしゃるとは思いませんでした。三谷幸喜さんとのタッグ作「清須会議」では、羽柴秀吉役に挑戦。役所広司さん、小日向文世さん、佐藤浩市さんといった大御所俳優たちの演技をひらひらとかいくぐり、おいしいところをかっさらっていく活躍ぶりが見事でした。

進行性筋ジストロフィーと闘う人物に扮した「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、そういった強みをもう一段階進化させた映画といえるでしょう。とにかく自由で無茶ぶりも当たり前なキャラクターを演じつつ、その先に障害者と介助者の公平な関係性を問うメッセージも含まれており、大泉洋さんの存在感がテーマ性にまで効いていました。

2 クスリと笑わされる、“ナチュラル×ファニー”

引用:Amazon

そして大泉洋さんといえば、狂言回しのポジションでも非常に力を発揮している印象です。しかも興味深いのは、いかにもコミック・リリーフ的なもの=キャラクター演技というより、極めてナチュラルな芝居で面白さを生み出していること。

離婚を望む女性たちの救済の場所となる“駆け込み寺”を舞台にした「駆込み女と駆出し男」では、駆け出しの離婚調停人を妙演。時代劇ならではのセリフ回しもあるのですが、大泉洋さんのその場の“居方”が非常に自然なため、丁々発止のやり取りがすっと耳になじみ、気づくと笑わされている。お芝居とは嘘の積み重ねですが、作為性を感じさせないところに、彼の特色があるように感じます。

それはつまり、大泉洋さんが演じる人物に、生活感がしっかりと宿っているからかもしれません。役ではなく人として「生きている」と思えるから、親近感がわくのでしょう。

3 どんな相手でも見事にさばく!絶妙な“切り返し”

引用:Amazon

テレビ番組のMCなどでも発揮されている、大泉洋さんのトーク力。これは演技的な部分でいうと、共演者の芝居を受けて返す、“切り返し”の上手さともいえるかと思います。ただ単にぶった切る“拒絶”ではなく、相乗効果で会話自体を何倍も面白くするための“反撃”。このテクニックは、「清須会議」や「駆込み女と駆出し男」といった“対決”が大きな魅力の作品で、より効果を発揮しているように思います。

優柔不断なくせになぜか女性にモテてしまう編集長に扮した「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」も、その好例。女性たちと別れるためにあの手この手を使う、というお話ですが、“共犯者”となる女性に扮した小池栄子さん、愛人を演じた水川あさみさん、橋本愛さん、緒川たまきさん、妻役の木村多江さんといった面々の演技を受け止め、或いは流し、主人公が翻弄されるさまを軽妙に演じきっています。

真木よう子さん・井上真央さん・桜庭ななみさんが3姉妹に扮した「焼肉ドラゴン」では、長女(真木よう子さん)に惹かれながらも、次女(井上真央さん)と結婚する男性を力演。井上真央さんとのエネルギッシュな口喧嘩シーンは見ものです。

4 役に人間性をもたらす、ひとさじの“哀愁”

引用:Amazon

大泉洋さんの魅力は、「笑わせる」ことだけに限りません。寂しさや孤独を背負った人物もまた、見事に演じられるのが流石です。たとえば人気漫画を実写映画化した「恋は雨上がりのように」。小説家を目指すも上手くいかず、自分に自信が持てないファミレスの店長役で見せた柔らかな雰囲気に魅せられた方は多いのではないでしょうか。小松菜奈さん演じる女子高生のまっすぐさに戸惑いながらも、包み込んでいく空気感が美しい。

「しあわせのパン」では優しげなパン屋さんに扮し、「青天の霹靂」ではうだつの上がらないマジシャンを人間味豊かに演じました。「青天の霹靂」はタイムスリップした主人公が、若き日の父と母に出会う人情劇。自分の人生に納得がいかないけれどもどうしたらいいかわからない悲哀や、父親に対する複雑な感情など、繊細な感情表現が観られます。

「青天の霹靂」に続き劇団ひとり監督と組んだNetflix映画「浅草キッド」では、ビートたけしさんの師匠である深見千三郎役に挑戦。浅草の伝説的芸人でありながら、時代の波に流されて活躍の場を失っていく姿はとても切なく、観る者の涙を誘います(たけし役の柳楽優弥さんとの演技のやり取りも秀逸です)。

5 決めるところはきっちり! 使いどころが絶妙な“オーラ”

引用:Amazon

ここまで述べてきたように、人間臭いキャラクターを多く演じてきた大泉洋さんですが、カッコいいキャラクターでもしっかり魅せられるのが大きな魅力。彼の代表作の一つである「探偵はBARにいる」シリーズは、ハードボイルドな探偵姿が時に微笑ましく、でもやはり最後はちゃんとクールに見えてくる。主人公にふさわしいオーラをしっかりまとっていました。

雑誌存続のために奔走する編集長を演じた「騙し絵の牙」(元々の原作小説が大泉洋さんをモデルにしています)では、人当たりのいい人物のようでいて実は策略家である、というギャップのあるキャラクターをヒロイックに演じました。本作で見せたクレバーな主人公像は、なかなかに新鮮かもしれません。佐々木蔵之介さん・堺雅人さんと共演した「アフタースクール」でもトリッキーな作品に応じた意味深な演技を披露しています。

また、作品の中でカッコよさとカッコ悪さの両面を存分に見せてくれるという意味では、やはり「アイアムアヒーロー」は外せません。さえない漫画家が、人間が謎のZQNに変異する緊急事態の中で生き抜こうとするサバイバルパニックホラー映画ですが、逃げ続けた人生に逆襲すべく主人公が立ち上がる瞬間の大泉洋さんの演技には胸が熱くなります。必死に勇気を絞っているのが観る側にしっかりと伝わってくるからこそ、応援したくなる。それはやはり大泉洋さんの存在あってこそでしょう。

まとめ

今回は映画に絞りましたが、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」含め、ドラマに映画に、舞台等々活躍がどんどん拡大していくのは間違いなさそうな大泉洋さん。TEAM NACSのメンバーとしても、ひとりの表現者としても目が離せません。

※ページの情報は2022年2月4日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

SYO (映画ライター)

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイトの勤務を経て映画ライターに。「CINEMORE」「FRIDAYデジタル」「Fan's Voice」「映画.com」「新R25」「DVD&動画配信でーた」等に寄稿。Twitter「syocinema」

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