深田恭子超え!?華の祖母・どんぐりのナイスバディにも注目「ルパンの娘」
#辛酸なめ子 #深田恭子 #瀬戸康史深田恭子さん、瀬戸康史さんが出演して昨年話題になった「ルパンの娘」。10月15日から続編がスタートし、SNSでは「初回からアクセル全開!!」「待ってました!Lの一族やっぱり最高」などと大いに盛り上がりました。
コラムニストの辛酸なめ子さんも「ルパンの娘」の続編を楽しみにしていたひとり。その感想をお伺いしました!
目次
和馬と華の新婚ライフが始まるも前途多難…和馬の父&母が寝込んでしまう
泥棒一家の娘と警察一家の息子が結婚生活……? そんな驚きの設定から始まった「ルパンの娘」の新シリーズ。三雲家の華(深田恭子)と桜庭家の和馬(瀬戸康史)は事実婚で新婚ライフを送っていました。代々泥棒を家業とする三雲家(Lの一族)は世間には死んだことにして、盗品まみれの隠匿生活。それも、警察一家の桜庭家になかば居候のような形で……。
「泥棒家族」と韓国映画「パラサイト」を合わせたような設定です。泥棒家族が毎日何かしら盗んでくるので、まじめそうな桜庭家の両親が具合が悪くなって寝込んでしまったのについ同情してしまいます。警察と泥棒、どちらに感情移入するかで視聴者の隠されたモラル感が浮き彫りに……。ちなみにまじめな警察一家の母親役はマルシアが演じていましたが、黒髪メガネスーツ姿でマルシアオーラを完全に消していて二度見してしまいました。
”盗む”ことで経済を活性化させると豪語する、華の父・尊
常識はずれの泥棒家族ですが、彼らの論理は「俺たちは悪いやつからしか盗まない」だそうです。会社の金を横領した人から、ヴィンテージのワインを盗んだり……。盗まれた金持ちがまた物を買うことで経済が活性化するそうです。「金持ちから盗まないと経済回らないからな」と豪語する華の父・尊(渡部篤郎)。さすがに警察一家の家には居候しづらくなり、ポロアパートに引っ越した華と和馬。
「普通であることにずっと憧れてた」という華はボロアパートでも2人でつつましく幸せに暮らそうとしますが、アパートの隣に指名手配犯が住んでいたとかで警察が聞き込みに来て、身元バレを恐れてアパートを出ることに。結局父親がどこからか手配したゴージャスな二世帯住宅で暮らすことになります。朝食は、市場から盗んできた食材で二世帯一緒にとることになり、困惑気味の和馬。三雲家の引きこもりの息子で華の兄・渉(栗原類)はリモートで参加します。
泥棒欲が止まらない! 華の母・悦子の狙いは「信長の秘宝」
ちなみに三雲家は、旅行で不在の巌(麿赤兒)とマツ(どんぐり)の祖父母夫妻に、尊の妻、悦子(小沢真珠)と、キャラが濃すぎです。このLの一族のインパクトがすごいので、盗品や事件がショボいとドラマになりません。「早く外に出てとびっきりのお宝盗みたいわ〜」と泥棒欲をたぎらせる悦子が次のターゲットにしたのは「信長の秘宝」でした。お寺に納められている宝物みたいな物で、盗んだら祟りがありそうですが、Lの一族は何も怖いものはないのでしょう。
しかしその秘宝は、泥棒アベンジャーズというグループに横取りされてしまいます。泥棒アベンジャーズもなかなかの強者揃いで、暗闇の中、音もなく侵入する「暗闇の謙三」、どんな金庫でも一瞬で開ける「金庫破りの新吉」、デパ地下でマダムの財布をする「デパ地下の豊子」の三人。ちなみに実際に「デパ地下のさと婆」という前科18犯の伝説のスリが存在しているようです(80代)。フジといえば「警察24時」のファンも取り込めそうな設定。でも「警察24時」の主役は警察でしたが、この「ルパンの娘」は警察側がキャラが弱めです。名探偵一族の北条家の孫、北条美雲(橋本環奈)は美少女ぶりで今後存在感を増していきそうですが……。
華にとって”泥棒”は天職。泥棒ができないことは理不尽!?
「信長の秘宝」が盗まれ、佐伯家の家主が殺された凶悪窃盗事件が発生。その事件を捜査し、泥棒一家、Lの一族に協力を持ちかけられても自力でがんばろうとするまじめな和馬。「この事件は自分の力で解決したいんだ」と、毅然とした態度で、三雲家からの情報提供を断ります。泥棒家族の差し出がましい提案に「本当にごめんなさい」としおらしく謝る華。このドラマでは何度も華が和馬に対して申し訳なさそうに謝るシーンが出てくるのが印象的です。何度も謝る人は、逆に信用できないというか、フラストレーションを心の中にためていそうです。
和馬は華に対して「もう絶対に泥棒はしないで」と懇願していました。人として当然のことだと思いますが、「わかってる」とどこか寂しそうな華の表情には、自分の個性を押し殺しているような様子が見えます。まるで、世の夫が働きたいと言っている妻に対して、家にいてくれ、と無理強いしているような理不尽さが……。華にとって泥棒が天性の仕事だったのかもしれません。
「ルパンの娘」の影響で”泥棒”に憧れが強くなる…
このドラマ、観ているとだんだん泥棒に憧れの気持ちを抱いてしまいそうになります。でも、和馬が捜査に乗り込んだ佐伯家にはサイコパス系のやばい犯人が潜んでいました。事件の黒幕で主犯の「ショットガンの貴史(坂口涼太郎)です(放映後、「ひょっこりはん」に似ていると話題に)。佐伯家の家主の息子で、被害者を装っていましたが、実は父親を殺した犯人で、和馬を監禁し殺そうとします。
Lの一族は泥棒用ボディースーツに着替えて出動。佐伯家に押し入って、華は和馬を危機一髪で救済。その後に、父が開発した前後の記憶を失わせるスプレーを和馬に吹きかけます。ちなみに、一族が財宝の部屋のドアを開ける時、なぜか鍵の部分にモザイクがかかっていて、そこだけ「警察24時」のようでスリリングでした。
華の祖母マツ役・どんぐりさんもナイスバディ!
Lの一族のボディスーツは体のラインが見えるデザインで、深キョンのスタイルの良さが明らかに。そして意外とどんぐりさんも小柄ながらナイスバディだと判明しました。見た感じベロア生地で厚みがあるのに、皆さん細く見えるのがさすがです。ヴェネチアの祭りみたいな仮面も付けているし、いきなりこんな集団が押し入ってきたら、敵側はフリーズ。そのスキに襲撃できそうな視覚効果が。
1話の最後、妊娠が判明した華。ボディスーツは妊婦になっても着用するのか気になります。予告編ではマタニティなワンピース姿になっていましたが、それもキュートでした。泥棒行為が胎教に影響するのかも注目です。
「ルパンの娘」1話の、警察vs泥棒のバトルは泥棒がキャラ的にも強さ的にも圧勝でした。次回以降は警察も活躍してくれることを祈ります。視聴者の道徳観に影響を与えそうな重要な作品なので……。
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※ページの情報は2023年12月10日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。