【呪術廻戦】五条悟を徹底解剖!両面宿儺との対比、呪術師たちの未来、渋谷事変後の展開予想も!
#SYO #呪術廻戦映画ライターのSYOと申します。不安定な状況が続きますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか? より一層、エンターテインメントの必要性を感じる今日この頃です。
さて、今回は初の試みです。実は3月に公開された『呪術廻戦』の五条悟先生についてのコラムが好評で、編集部から「おかわり!」とのご依頼をいただきました。前回はアニメ化済みの内容を中心にしたライトなものでしたが、今回は漫画派、しかもコミックスではなく週刊連載の最新話まで盛り込んだガチなものにしてほしいとのことで……。
今回は、第147話(週刊少年ジャンプ2021年21・22合併号掲載)までの内容を盛り込んで、コアな目線で書いてゆきたいと思います。
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五条悟と両面宿儺との対比
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今回は、編集部にいただいたお題に答える形で書いていきます。ともに最強の名を冠する両者の比較を!とのことです。両面宿儺は「呪いの王」であり、五条先生は「最強の呪術師」。ふたりの全面対決はまだ原作でも描かれていない(というか五条先生は第91話「渋谷事変⑨」で封印されて以降、まだ復活していない!)ので、ファンとしても楽しみなところ。
原作では第2話「秘匿死刑」で虎杖悠仁に受肉した状態で戦っていましたが、あのときの両面宿儺はまだ指1本分なので本領発揮には程遠い状態。とはいえ、五条先生の強さは圧倒的でした。アニメ版だと、その最強ぶりがよりスケールアップして描かれていましたね。ちなみに第3話「自分のために」で「力を全て取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな」と分析しています。ちなみにその後、虎杖に「負けちゃう?」と聞かれて「勝つさ」と答える姿がカッコいい!
ということで、強さの比較はまだ難しいのですが(宿儺の術式もまだ謎が多いので)、個人的には「かなり苦労して今までになく追い詰められた五条先生が最終的にはカッコよく倒す」なんて展開が熱いんじゃないかと思っています。ただしその場合、虎杖くんはどうなるんだ?という別の問題も発生するのですが……。また余談ですが、強さでいうなら伏黒甚爾も極めて異質。五条先生も学生時、一度敗れています(そのあとリベンジして勝利)。
五条先生と両面宿儺、性格的にはどちらも唯我独尊に見えがちなのですが、五条先生は夏油傑の死を引きずっていたり、虎杖や乙骨憂太を育てたりと実は他者愛がしっかりあるタイプなので、「近しく思えるかもしれないが実は真逆」かなと思っています。
五条悟が目指す呪術師の世界とは?
続いてのお題は、こちらになります。加えて「虎杖含めた5人を早く一級呪術師に上げようとしている意図の予想を」とのこと。こちらに関しては、旧態依然とした呪術界を変えなければならないという意識がずっと五条先生の中にあることが挙げられるかと思います。映画化も発表された『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』の第2話「黒く黒く」の中でも上層部に対して敵意を見せているし、『呪術廻戦』第18話「底辺」でも現状への不満と、次世代に対する期待を語っています。
元をたどっていくと、やはり夏油が闇堕ちしたことが大きいように思います。親友を救えなかった悔恨から、教師となり後進を育てる道を選んだ。時間がかかっても、力で屈服させるのではなく気づきを与えていこう、という方針になっていったのかなと考えています。第143話「もう一度」では、封印される前に乙骨のもとを訪ね、「僕になんかあったらいまの一・二年、特に虎杖悠仁を頼む」という趣旨の発言を行っていたことが明かされ、将来を憂慮していたことがわかります。
ちなみに、五条先生が封印されたことで呪術界のパワーバランスが崩れ、「五条悟を呪術界から永久追放。かつ封印を解く行為も罪と決定する」「虎杖悠仁の死刑執行猶予を取り消し速やかな死刑の執行を決定する」との事態に。さらに、五条先生を封印したニセ夏油=加茂憲倫(というか羂索)によってデスゲーム「死滅回游」が動き出してしまい(これも第143話にて)、日本列島が混沌状態に。
ちなみに、加茂憲倫(羂索)は「呪力の最適化(人類の強制進化)」、九十九由基は「呪霊が生まれない世界を作る」を目的としており、五条先生とはやや違えど野望を持っていることが明かされています。
「渋谷事変」後の展開予測
最後は、今後の展開について。簡単に状況を整理すると、第83話~第133話にわたる「渋谷事変」が終結しました。そしていまは、「死滅回游」が始まった状態です。日本国内が呪霊だらけになってしまい、非常事態に……。しかも「死滅回游」のルールが非常に複雑で、僕自身も全容がつかめていません(『呪術廻戦』は往々にして、熟読しないと完全に理解できないのでめっちゃ頭を使います)。なので、今後の展開予測は非常に難しい。
目下の目的としては、やはり五条先生の復活。そのためにやらなければいけないのは、あらゆる術式を消滅させる新キャラ・来栖華と接触すること。しかし、ほぼ情報がないため、的になるか味方になるかもわからない。ただ、五条先生が復活すれば、一気に形勢逆転できる可能性が上がるため、やるしかない。もちろんそれ以外にも、羂索を止めるために死滅回游に参加せねばならない、天元様も守らなければならない(こちらは九十九と脹相が担当)等々やることが山積み。五条先生は最強のジョーカーなので、まだまだ復活には時間がかかりそう……。
そんなさなか、夜蛾学長が命を落とし……と『呪術廻戦』は毎週衝撃展開が連続です。そして、釘崎野薔薇は生きているの? どうなの!? 術式が使えなくなった東堂葵はどうなるの? そしてついに問題児・秤金次が登場するみたいだけど……。と、気になる要素が多すぎて、正直書ききれません。虎杖の過去も、ようやく少しずつ見えてきたところです。
あとがき
今回はイレギュラーな形でしたが、いかがだったでしょうか。「コア目線」と言いましたが、個人的にはこれでもまだまだ序の口だと思っています。『呪術廻戦』の魅力のひとつは、いくら考察しても足りないくらいに仕掛けがたくさんある(かつ、あえて難解な設計にしている)こと。そのため、いくらでも掘り進めることができるのです。
間違いなく言えるのは、この先もあっと驚くような熱い展開が数多く待ち受けているであろうということ。芥見下々先生の手腕に惚れ惚れしつつ、楽しんでいきましょう!
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※ページの情報は2021年5月14日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。