【辛酸なめ子的考察】天国と地獄・綾瀬はるか演じる日高による新たな殺人が!真犯人は?
#高橋一生 #辛酸なめ子 #綾瀬はるか綾瀬はるかさん、高橋一生さんが出演する「天国と地獄〜サイコな2人〜」の第3話が1/31(日)に放送されました。
同作は、綾瀬はるかさん演じる望月彩子が、サイコパスな殺人鬼・日高陽斗と魂が入れ替わる、エンターテイメント刑事ドラマ。SNS上では犯人探しの考察合戦が繰り広げられています。
コラムニストの辛酸なめ子さんも「天国と地獄〜サイコな2人〜」を楽しんで視聴しているひとり。その感想をお伺いしました。
目次
綾瀬はるかの狂気に満ちた美しさと演技に圧倒される
入れ替わり系サスペンスドラマ「天国と地獄〜サイコな2人〜」が盛り上がっています。捜査一課の刑事・望月彩子(綾瀬はるか)は、ベンチャー企業の社長で裏の顔は殺人犯の日高陽斗(高橋一生)を、殺人事件の重要参考人として追いつめます。もみ合いになり、歩道橋の階段を転げ落ちた2人は、いつの間にか体が入れ替わってしまいます。映画「転校生」みたいなシチュエーションで、ストーリーに引き込まれます。
しかし気付いたら殺人容疑者になっていた彩子のショックははかり知れません。刑事である彩子の体を手に入れたことで優位に立つ日高。殺人鬼の魂がウォークインした綾瀬はるかのサイコパス演技が圧巻です。
ちなみにインタビューで高橋一生は、歩道橋での撮影中、冗談で綾瀬はるかに、ここから飛び降りろと言われて「心までサイコパスになってしまったな」とギョッとしたと語っていました。降りてくるタイプの女優さんだとしたら、実際にサイコパスが憑依していたのかもしれません。そのくらい表情や一挙一動がゾクゾクするほど怖くて美しいです。
日高の体に彩子の魂が…高橋一生のかわいさが爆発
第2話では、彩子の後輩刑事の八巻(溝端淳平)が、彩子(魂は日高)の挙動や癖などを見て違和感を覚え、入れ替わりに気付きます。「今まで一番お手柄だよ」と感動して泣く日高(魂は彩子)。女性の魂がウォークインした高橋一生の、女らしさの片鱗が見える演技も見どころです。
第3話では、証拠品の革手袋がキーアイテムに。日高が破棄した革手袋を捜索し、次々と警察署に手袋が集まってきます。もし、被害者のDNAと日高の指紋がついた手袋が見つかったら、彩子の魂を宿したまま殺人犯として逮捕されてしまう……。阻止するため、日高は部下の八巻に手袋のすり替えを頼みます。躊躇する八巻に「警察官なら私に協力すべき!」と勢いに任せて首を絞める日高。魂は彩子でも、肉体に殺人の衝動が残っているのでしょうか。
すり替えについて画策していたある日、電車に乗っている日高にすっと近付いてきた彩子が。「手袋のすり替えでもするつもりですか」と、心を読んだかのようにささやきかけていました。この時の綾瀬はるかはマスク姿でもゾッとするほど美しかったです。普通なら地下鉄の窓に映った顔はかなり老け込んで見えますが、彼女の場合は美しいままで人間離れしていました。
スポイトを持つ綾子の姿は、小保方晴子を連想させる!?
八巻の暗躍によって、証拠品と同じ製品の手袋を何とかすり替えることができましたが、手袋の右と左を間違えて証拠品の袋に入れるというミスが。彩子にも気付かれてしまったようでした。さらに、インスタグラムの検索でもう片方の手袋が発見されてしまい、もう終わりかと思わせ、結局、手袋から被害者のDNAは不検出に。
バクテリアが分解して証拠が出なかったとのことですが、日高は薬品関係の会社を経営しているので、化学系の知識があり、薬品に細工して不検出にしたのではないか、という説が浮上。スポイトを持つ彩子の姿は、どこかなつかしい小保方さんを連想させる影のある魅力が漂っていました。
本当に実在する片手袋マニア! 日高のマニアックぶりに脱帽
ところで彩子(魂は日高)が、片手袋ばかり集めたインスタのハッシュタグの存在を同僚に教えて調査してもらっていましたが、実際に片手袋マニアの方はいて、以前マニア系のイベントでミニコミを拝見したことがあります。これまで5000枚以上もの片手袋の写真を撮影しているとか。マニアックなカルチャーにも詳しい日高……全包囲網羅していて油断できないサイコパスです。
第3話の後半では、またミステリアスな展開があり、SNSなどでは謎解きを試みる人で盛り上がっていました。歩道橋に「4」という赤い数字が書かれていたのを見つけた彩子(魂は日高)は「そうですか……終わりじゃなかったんですか……」とひとり言。何か覚悟を決めたような表情になっていました。殺人の指令がどこからか来ているのでしょうか? その「4」を彩子の同居人の陸が消していたのも謎です。もしかして彼も一連の事件に絡んでいるのでしょうか? そもそもタイトルに「サイコな2人」と入っているので殺人鬼キャラは2人いることが予想されます。
ついに新たな殺人が!返り血を浴びて微笑む彩子が、恐ろしいほど美しい
そうしているうちに、目黒区で新たな殺人が発生。これまでの日高がやったと疑われる殺人事件と同じく、手の平に記号が書かれていました。日高(魂は彩子)のもとに、彩子(魂は日高)からショッキングな動画が送られてきます。そこには、ゴルフクラブで吊るされた男性の頭部をボコボコにする楽しそうな彩子(魂は日高)の姿が。
なんとか体をもとにもどしたくて、入れ替わり伝説のある奄美大島まで行ってきた日高(魂は彩子)ですが、ついに自分の体で殺人を犯されてしまい、ショックで震えます。奄美大島の海岸で呪いの石に触れたのがまずかったのでしょうか。「あなたは私で私はあなたです」と返り血を浴びて微笑む彩子……。殺しているときの彼女は高揚してさらに美しさを増していました。
入れ替わり翌朝のヘア&メイクが完璧!恐るべき女子力の日高
またもや今後が気になりすぎる展開ですが、最大の謎は入れ替わりのリアクションです。日高(魂は彩子)は、女性であったときの記憶でまちがって女湯に入ってしまうハプニングがありました。でも、彩子(魂は日高)の方は自然に女性の体を受け入れて使いこなしています。「転校生」では、男性が女性の体になってドキドキ、みたいな場面がありましたが、そういう展開がないのが謎です。冷静に考えて、男性が超美人の肉体になったら何かと下心が芽生えそうなものですが……。そんなそぶりを見せず、殺人行為だけに興奮する日高は、本物のサイコパスだと思えます。
そして女性の体になって間もないのに、身だしなみをちゃんと整えられるのもすごいです。イケメン社長として女慣れしていたのでしょうか。ヘアスタイルも巻いてセットしてメイクも完璧にできていて、日高が器用すぎるのが怖いです。高度な知能でどんなシチュエーションにも対応できるサイコパスのポテンシャルが表れています。
災い除けのため! 海辺の石の持ち帰りは自粛しよう
日高(魂は彩子)と八巻のバディな関係にも癒されますが、日高と彩子の、もうあとには引けない関係性から目が離せません。体を共有することで生まれる共犯意識。「あなたは私で私はあなたです」という謎めいたメッセージの意味が今後明らかになっていくのでしょうか……。
自分の魂は犯人とは違う、高潔な刑事と思っている彩子ですが、これまで何も悪いことをしていない人なんて存在しません。人は程度の差はあっても、皆罪人……。このような修羅場に巻き込まれる彩子にも、何かの因果があったということなのでしょう。災いを避けるためにも、何か宿っているかもしれない海辺の石ころはみだりに持って帰るのはやめた方が良さそうです。
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※ページの情報は2021年2月5日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。