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【映画ライターが分析】今旬の若手俳優・岡田健史、宮沢氷魚、高杉真宙、杉野遥亮、山田裕貴の魅力

#宮沢氷魚 #山田裕貴
2021年7月5日 by
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TVマガをご覧の皆様、こんにちは。映画ライターのSYOと申します。

日ごろ「俳優の5つの魅力」や「●●な俳優3人」シリーズを書かせていただいておりますが、今回は「TVマガ編集部がセレクトした俳優をご紹介する」というコラボ企画でございます。ワクワクしますね。ちなみにお題は「今、注目するべき20代俳優5人」とのこと。これからますます人気・実力ともに上昇していく旬の若手俳優たちをピックアップするそうです。

いや、これは楽しみと同時に、予想が難しい。特にいまの国内の芸能界、20代の俳優さんはとても層が厚く、まさに群雄割拠の状態。さてさて、どんな方が登場するのか……。僕も楽しみにしながら、書いていきたいと思います。

引用:Amazon

実直な演技に好感! 破竹の勢いで進む大型新人・岡田健史

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トップバッターは、岡田健史さん。ドラマ『MIU404』での好演もあり、現在の“瞬間風速”がすさまじいライジングスターですね。2018年のドラマ『中学聖日記』で俳優デビューを飾ると一気に人気に火がつき、『MIU404』でさらに知名度が拡大。

個人的に感じている彼の魅力は、高身長・端正な顔立ちといった外見ももちろんですが、実直に役に向き合っていること。ひたむきな姿勢が、演技からも伝わってきます。10月9日に劇場公開される映画『望み』を一足先に拝見しましたが、本作でも彼の生真面目さが、キャラクターと抜群にマッチしていました。

映画『望み』は、「自分の息子が行方不明になり、殺人事件の容疑者か被害者かわからない」という極限状況に陥った父母、そして妹を描いた物語です。この行方不明になる長男を、岡田健史さんが演じているのです。もとは家族思いの優しい性格だったものの、けがで運動部を引退してしまい、それ以降家族とはぎくしゃくしてしまって……。という役どころ。つまりベースは好青年で、そこに反抗心が上乗せされる演技が必要です。そんなキャラクターを懸命に演じていて、その若さや未成熟さ、がむしゃらさが、実にいい味を出しています。

新型コロナウイルスの影響で公開スケジュールにやや変動が生じていますが、本来であれば2020年には出演作が5本も劇場公開される予定でした。間違いなく、これから俳優界で存在感を増していくことになる方かと思います。

分厚い存在感が持ち味! マルチに活躍する大器・宮沢氷魚

続いては、宮沢氷魚さん。舞台・ドラマ・映画と大活躍の役者さん(もちろんモデルとしても大人気。最近だとリーバイスのキャンペーンアンバサダーでのお姿がカッコいい!)ですね。彼には一度見たら忘れられない、分厚い存在感が備わっていて、映像や舞台映えする方だなぁと思います。

大きく飛躍したのは、やはりドラマ『偽装不倫』でしょうか。杏さん演じる主人公の相手役として、ブレイク。どこかミステリアスな雰囲気をたたえ、落ち着いたところがありながら、年上の主人公を翻弄する罪作りなところもあり……。彼の魅力が凝縮された作品といえるでしょう。

映画では、『愛がなんだ』の今泉力哉監督作『his』で、藤原季節さん演じるかつての恋人と再会し、喜びや不安を感じていく姿を繊細に演じ切りました。表情だけで切なさを伝えるシーンなど、宮沢氷魚さんの表現力が随所に感じられます。

現在、公開延期中ではあるのですが、新作映画『騙し絵の牙』では、文壇に綺羅星のごとく現れた新人小説家を演じています。こちらも一足先に拝見させていただきましたが、とってもおいしい役なので、ぜひ公開を楽しみにしていてください。きっと、宮沢氷魚さんの新たな魅力にハマってしまうはずです。

周囲を支える献身性! 心優しきバランサー・高杉真宙

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3人目は、高杉真宙さん。映画『虹色デイズ』等々、共演作も多い盟友・横浜流星さんや、ドラマ&映画『賭ケグルイ』で共演した浜辺美波さんとの再タッグ作であるドラマ『私たちはどうかしている』が、現在放送中です。

高杉真宙さんに関しては、心優しい好青年がとてもハマる気がします。『賭ケグルイ』はまさにそんな彼の魅力が発揮されていますし、映画『虹色デイズ』では、恋人との将来をどうするか悩む高校生を、清々しさたっぷりに演じました。仲間を優しく見守る姿も、印象的です。

主演映画『前田建設ファンタジー営業部』では、熱くなれない企業の若手社員が仕事に情熱を見出していく姿を、鮮やかに見せきりました(キレッキレのハイテンション演技も披露)。若手俳優が結集した映画『十二人の死にたい子どもたち』でも、生真面目なリーダーポジションを担っています。メインでありながらバランサーも務められる「周囲を支える演技」が、彼の大きな魅力ともいえますね。

とはいえ、個人的に最も高杉真宙さんに驚かされたのは、映画『散歩する侵略者』での宇宙人役です。人間の姿をした“侵略者”が徐々に迫ってくるという不気味なSF作品なのですが、この映画の中で高杉真宙さんが演じた無機質で空虚な“怖さ”は、出色の出来。先日映画『スパイの妻』でヴェネツィア国際映画祭の監督賞を受賞した名匠・黒沢清監督が作り出す不穏なムードを、見事に体現しています。

清潔感×かわいらしさが群を抜く! 陽だまりの存在・杉野遥亮

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いよいよ後半戦に入ってきました。4人目は、杉野遥亮さん。中村倫也さん・松坂桃李さん・菅田将暉さんたちが所属する芸能事務所トップコートのメンバーであり、実力は十分です。

杉野遥亮さんに対し、個人的に抱く印象は「かわいらしさ」。例えば「洗濯愛してる会」の愛称でおなじみの洗剤のCMシリーズでも、清潔感のあるかわいらしい笑顔が輝いています。松坂桃李さん・菅田将暉さん・横浜流星さん・成田凌さんと共演した映画『キセキ あの日のソビト』(何度も言いますが、キャストの豪華度がヤバい)でも、爽やかで爽やかでキラッキラしています。

2016年に出演したドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』など、多方面で活躍されていますが、元気なキャラクターから、生田斗真さんの主演ドラマ『俺の話は長い』で見せたような、落ち着いた美青年も存在感たっぷり。

個人的には、主演映画『羊とオオカミの恋と殺人』での彼の演技が、かなり新鮮でした。自殺志願者の青年が、アパートの隣室に住む美少女に心を奪われるも、彼女は殺人鬼で……という奇抜なラブコメです。福原遥さん演じる殺人鬼ヒロインの可愛らしさが突き抜けているのですが、彼女にデレデレになってしまう主人公に扮した杉野遥亮もまた、とてもかわいらしいのです。

向上心は人一倍! オファーが絶えない努力家・山田裕貴

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…はい。ついに最後の1人なのですが、ここに来て「20代ではなくなってしまったのですが、ぜひ!」とのメッセージとともに、編集部さんからリクエストをいただいたのが、山田裕貴さん。9月18日に、30歳のお誕生日を迎えられました!(おめでとうございます!!)

山田裕貴さんは、どの作品を挙げよう?というくらいに超・多作な方です。NHK連続テレビ小説『なつぞら』から『HiGH&LOW』シリーズ、映画『万引き家族』まで……。「こういう演技をする役者さん」と断定できないのが、彼のスゴさかもしれません。善人も悪人も、主役も脇役も、何でも演じられます。現在公開中の『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』では、声優も務めています。皆さんもきっと「この作品にも出ている!」と驚いた経験が、あるのではないでしょうか。

山田裕貴さんのオススメ出演作を1本に絞るのは難しいのですが、映画『あゝ、荒野』での演技は鮮烈でした。ボクサー役に挑戦し、菅田将暉さんとリング上で激しく殴り合うのですが、演技を超えた死闘が、そこにはありました。

山田裕貴さんには数年前に一度インタビューをさせていただいたことがありますが、とても努力家であり、同時にすごく真摯で情熱的。中でも自己プロデュース力がずば抜けていて、役者としてのご自身のその当時の立ち位置を、俯瞰で考えていらっしゃる姿が強く記憶に残っています。

出演映画も多く控えていますが、直近だと話題のドラマ『先生を消す方程式。』が放送間近ですね。これまでにも様々な作品で共演してきた田中圭さんが、いわくつきの高校教師を演じ、山田裕貴さんはその同僚という役柄だそう。ふたりの演技合戦も、気になるところです。

まとめ

というわけで、今回TVマガ編集部さんがセレクトしてくださった5人は岡田健史さん、宮沢氷魚さん、高杉真宙さん、杉野遥亮さん、山田裕貴さんでした! 改めて、彼らの才能を再確認することができました。今後のますますの活躍にも、期待が高まります。

と同時に、まだまだ20代の優れた役者さんはたくさんいらっしゃるので、「これ……シリーズ化できるんじゃね?」という気持ちも。ちょっと期待しつつ、今後も、映画やドラマ等で存在感を放つ若手俳優の方々に注目していきたいと思います。

※ページの情報は2021年7月5日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

SYO (映画ライター)

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイトの勤務を経て映画ライターに。「CINEMORE」「装苑」「CREA」等に寄稿。劇場公開映画の脚本・編集協力や映画祭の審査員等も務める。

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