Sexy Zone中島健人「彼女はキレイだった」ド直球の恋愛ドラマが激ハマりした理由【よしもと芸人が分析】
#中島健人こんにちは!芸人であり、放送作家であり、脚本家であり、ライターでもある宮地ケンスケ(ニブンノゴ!)です。
TVマガのジャニーズの俳優を語る連載「Jアクター研究部」第6回目。今回、研究させてもらったアクターはSexy Zone中島健人さんです。
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Sexy Zone中島健人が好きすぎる!来世では追っかけを誓う
Sexy Zone中島健人さんは、ファンからは「王子」「ケンティー」と呼ばれ愛されている、言わずと知れたジャニーズのトップクラスの人気者。
かくいう私もケンティーのファンなのです。過去SNSで、「来世はケンティーの追っかけをする」とツイートしたほどです。
整った甘い顔、外見だけでなく内面からも人を幸せにするオーラ。これは間違いなく第二のキムタク(木村拓哉)になる逸材だ!私のアンテナは2011年のデビュー曲「Sexy Zone」を熱唱するケンティーを見た瞬間に感知しました。
隙や人間味を兼ね揃えた中島健人!恋愛ドラマ主演が決定
2008年にHey! Say! JUMPの中島裕翔さん、山田涼介さん、知念侑李さん、有岡大貴さんが出演したドラマ「スクラップ・ティーチャー 教師再生」で、ケンティーはドラマデビュー。
その後、数々の素晴らしいドラマに出演してきました。しかし…はっきり言わせてもらうと、ケンティーはこんなもんじゃない!
過去出演作品は、刑事ドラマなどが多かったように感じますが、ケンティーは大人の恋愛ドラマに出演するべきだと私は以前から思っていました。顔を覆いたくなるようなド直球の恋愛ドラマが絶対ハマるはずだと。
もしかしたら、10代の頃のケンティーは完璧すぎて恋愛ドラマでは旨味が出なかったかもしれない。
20代前半のケンティーは、グループとしての苦労を乗り越え、さらにバラエティ番組にも積極的に参加。欠点がないことが欠点だったケンティーにこの時期「隙」や「人間味」が加わった気がします。
そしてSexy Zone10周年というアニバーサリーに念願の恋愛ドラマの主役に抜擢されたのです。しかも、韓国で大ヒットを記録した「彼女はキレイだった」のリメイク版。
「彼女はキレイだった」に出演する、ケンティーの湧き出る素晴らしさを、記事の構成など無視して語ってしまうかもしれません。(笑)あらかじめご了承いただけると幸いです。
「彼女はキレイだった」長谷部宗介はケンティーそのもの!?
「彼女はキレイだった」は、もうとにかく最高の一言に尽きる!私はこんな景色を見たかった!
ケンティーは、ニューヨーク帰りのファッション誌の凄腕編集長、長谷部宗介を見事に演じきっています。この長谷部宗介は完璧主義と見せて、実は不器用なところも多々ある男…。これはケンティーそのものなのかもしれないと思います!だからなのか、ジャニーズのアクターでたまにある「頑張りすぎ」が全くない。ツンデレキャラも予想以上にハマっています。
ケンティーの年齢も27歳というのがまた絶妙に良い。若さと大人を共有できるゾーン。だから若いケンティーとしても見てもいいし、大人のケンティーとして見ても楽しめる。そのおかげで、今回のドラマは幅広い層から支持を得ていると私は推測するのです。
ケンティーがこのドラマで素晴らしいと思うことは、ラブストーリーの王道シーンを真っ向から演じているところ。ジャニーズの人気者であれば「俺だったらこう演じる」という自我が多少なりとも入ってしまうものですが、ケンティーは「自分を知らない人が見ている」「このドラマの趣旨で考えたら」という意識を大事にしていると思うのです。
あえてケレン味(世間一般に受けることを狙ったやり方)ある芝居をすることでラブコメとして厚みを出したのです。
余談ですが、ケンティーは長谷部宗介名義でInstagramを開設しています!忙しいスケジュールの中、毎日更新したり、動画を自分で編集してアップしたり、このドラマにかけているケンティーの熱い思いや健気さを感じずにはいられません!
傘を退けて抱きしめる「雨ハグ」で国民をキュンキュンさせる
私には「ラブストーリーは70点が100点満点」という持論があります。100点満点中の100点のラブストーリーって、面白いんですが「ここで泣け」「ここで感動しろ」「ここで怒れ」と押しつけがましさを感じることがあります。
内容は70点ぐらいの仕上がりだと、残りの30点分、視聴者が妄想したり、あーだこーだ言ったりできますね。そんな余白を作っておくのが最高のラブストーリーじゃないかと思うんです。それがまさにこの「彼女がキレイだった」ではないでしょうか?
それを感じずにいられなかったのは第6話の雨の中で愛(小芝風花)を抱きしめるシーン。あれにはやられましたよ!
愛が取材で使うホテルが火事だと知り、あわててホテルへ向かう宗介。傘もささずに必死に愛を探します。そんなことも知らず、無事だった愛は宗介に声をかける。その瞬間、宗介は愛を抱きしめるのです。何がヤバイかって、愛がさしていた傘を退けて抱きしめるんですよ?!ズルい!そりゃ国民がキュンキュンしますよね!
愛が無事だったことへの安堵や、愛に対する想いがギュッと詰まったケンティーの表情も最高なんです!
このシーンが放送されると、SNSでは「雨ハグ」という言葉がトレンド入り。
その後、2人はタクシーに乗り愛の家へ。愛を降ろした宗介は自分のマンションへ。愛は自分の想いを伝えようと走って宗介のマンションへ。タクシー到着と同じタイミングで愛もマンションに到着。すごい脚力だな!と国民が総ツッコミ(笑)。
Twitterでは毎週関連ワードがトレンド日本一。いや、世界一になることも!コロナ禍でぽっかりとあいた寂しさをこのドラマが埋めてくれているのかもしれません。
中島健人がジャニーズアクター主役の“ド直球恋愛ドラマ”を復活に導く
ケンティーは「彼女がキレイだった」で恋愛ドラマでも力を遺憾無く発揮できるアクターだということが証明できたのではないでしょうか?
木村拓哉さんが築いた、ジャニーズアクター主役のド直球恋愛ドラマ、完全復活を感じずにはいられません!このままの勢いで最終回まで突っ走って欲しいです。
「彼女はキレイだった」のヒットでケンティーには、新たな恋愛ドラマのオファーが届くと思います。そして、ケンティーもあと3年したら30代になります。すると父親役なんかのオファーがあるかもしれません!そのときは、あくなき探究心で我々をまた感動させてほしいと心から思います。
ニブンノゴ! 宮地ケンスケ(みやじけんすけ)
芸人・構成作家。1976年生まれ、高知県出身。趣味はドラマ鑑賞、ジャニーズのチェック、体を鍛えること。
写真:岡村大輔
※ページの情報は2021年9月9日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。